■2012J2第35節 町田×富山 小屋幸栄審判団評 

3年前には大学サッカーなどで笛を吹いていた小屋主審 。

試合は、Laws of the gameを理解しているアルディレス監督のチームらしく、ファウルの少ない立ち上がりに。
そんな中でも小屋主審は気を緩めず、7分には笛が鳴った後に、ボールを軽く蹴った選手に注意を与える。
ただ、24分の、勝又にせり負け、ボールを奪われた所をファウルで止めた足助のファウルは、注意があった方が良かった。
直後のFKでは、町田がハンドをアピールするが、ハンドではない判断は妥当である。27分、カビバサミのようなスライディングタックルをしたイ・ガンジンに警告。29分の勝又へのチャレンジは、ボールに対するフィフティなコンタクトということで。33分のディミッチが倒れたシーンは貰いにいったということでノーファウルと基準を作っていく。

迎えた38分。
ロングボールを黒部が流そうとした所に、イも競りにいく。この際に、黒部の腕が顔に入ってしまい、黒部に警告。
しかし、
「黒部選手のイエローは、自分の飛ぶタイミングが遅かったので、相手の肘に当たるようにした。 タイミングが悪くても、工夫すれば逆にファウルをもらえる。」

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◇FBRJ:石井紘人
コーチ・審判員の資格を持つ。サッカー批評 、週刊サッカーダイジェスト、 をはじめ、サッカー専門誌以外 にも寄稿する。Football weekly中学サッカー小僧 で連載を行い、サッカーレフェリーに特化したFootball Referee Journal を運営。著作にDVD『レフェリング 』。ツイッター: @FBRJ_JP にてサッカーや音楽、政治経済の情報をつぶやく。