アジア地域への資源輸出が下支えするオーストラリア経済

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オーストラリアの輸出先は、中国、日本、ASEANなどアジア地域向けが全体の約8割を占めており、中でも中国の比率は約3割にのぼり最大の輸出先となっています。

また、品目別では鉱物やエネルギーなどの資源の輸出割合が約5割を占めており、オーストラリアの輸出はアジア地域への資源輸出の比率が高いという特徴があります。

そのため、中国の景気減速によって資源などの輸出が減少し、オーストラリアの景気に悪影響が出ることが懸念されています。

そうした中、IMF(国際通貨基金)は9月20日に発表したレポートで、オーストラリア経済は、欧州債務問題や中国の景気減速が重石であるものの、堅調な資源関連投資が下支えし、2012年のGDP成長率は3.25%程度になるとの予想を明らかにしました。

また、RBA(オーストラリア準備銀行)も、中国の景気減速に警戒感を示しながらも、個人消費や資源関連投資の堅調さなどから、オーストラリアの2012年のGDP成長率予想を3.5%(従来は3%)へ8月に引き上げています。

2012年は世界的に景気減速傾向が予想されているものの、アジア地域においては他国・地域に比べ高めの経済成長が見込まれており、今後も比較的強い資源需要があるといえます。

オーストラリアの2012年の輸出額をみると、足元では中国において減少傾向がみられるものの、中国の減少分を日本やASEANなど他のアジア地域が補なうことにより、底堅い推移がみられます。

今後、中国の景気動向に注意が必要であるものの、アジア地域の経済成長に伴なう資源需要とそれに関連したオーストラリア国内での資源関連投資が、オーストラリア経済を下支えしていくと考えられます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年9月28日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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