″歩ける″巨大な宙吊りアートがエスパス ルイ・ヴィトン東京に、エルネスト・ネト新作展

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 「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」が、ブラジル人アーティストErnesto Neto(エルネスト・ネト)の新作展「Madness is part of Life(狂気は生の一部)」を9月29日よりエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催する。Ernesto Neto自身がキュレーターを務め、高い天井とガラス張りの壁面を併せ持つエスパス ルイ・ヴィトン東京を再構成。全長50mの巨大インスタレーション作品をはじめ、"見て、座り、触わり、歩き、嗅ぎ、考えること"を促す新作4点を展示する。会期は2013年1月6日まで。

ルイ・ヴィトン表参道7階に歩ける巨大な宙吊りアートの画像を拡大

 「Madness is part of Life」は、エスパス ルイ・ヴィトン東京の第5回目となるエキシビション。リオ・デ・ジャネイロで生まれたErnesto Netoは、1980年代後半よりアーティストとして作品発表をスタート。伸縮性のある薄い布地や香辛料などのユニークな素材を用いた有機的な立体作品やインスタレーションで知られ、過去には日本でも東京オペラシティアートギャラリーや金沢21世紀美術館などで作品を展示した。エキシビションのタイトル「Madness is part of Life」は、"現代社会のなかにある政治的な正しさや生産性が狂気を隠蔽してしまっている状況"を指し、Ernesto Netoによる「本当の『正しさ』は存在するのか、むしろ狂気こそが私たちの中や周囲に宿る情熱そのものかもしれないのではないか」という提起が反映されている。

 本展のメインとなる高さ8.45メートルの天井から吊るされた巨大インスタレーション「A vida é um corpo do qual fazemos parte(われわれは生という体の一部)」は、「安定性」を問いかけるとともに、人間の存在自体が「生(Life)」という体の一部であるということをテーマとしている。作品は、精子を表す通路部分と卵子を表す居住空間という2つの要素で構成。来場者は宙吊りになった通路の上を歩いたり、座ったり、寝転んだりすることで、浮遊しているような感覚を得ることができる。また、同じく複数のボールと伸縮性のある素材を使用した「Linhas pontos e patas(線、点と脚)」、1980年代の「Prumo(下げ振り)」と「Peso(おもり)」作品を想起させる「TorusMacroCopula(トルスマクロボールト)」、「Pedras(石群)」の3点のインスタレーション作品が並ぶ。会場ではErnesto Netoの弟子である新進のブラジル人ビデオアーティストエヴァンドロ・マシャードによる、セミフィクションのアニメーション作品も公開している。

 「LOUIS VUITTON」は展覧会の開催を前に、来日したErnesto Netoに加え、ゲストにエスパス ルイ・ヴィトン東京をはじめルイ・ヴィトン表参道の建築を手がけた青木淳、モデレーターに広島市現代美術館チーフキュレーターの神谷幸江を迎えアーティストトークを実施。Ernesto Netoは、「人生の中で最も良い作品が完成したと思います」とコメントした。

■Madness is part of Life
場所:エスパス ルイ・ヴィトン東京
   〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階
会期:2012年9月29日〜2012年1月6日
電話:03-5766-1094
開館時間:12:00‐20:00
休館日:無休
入場料:無料