日本を旅行中のフランス人のブログ「Burgerhout on the Road」では、初めて訪れた日本で印象に残ったことをつづっている。

 筆者はアジア諸国を旅行しており、中国から日本に入った。日本は、美食文化が発展し、ビルなども超近代的で街がとても清潔だった。また、男性はよく磨かれた靴、そして女性はヒールの靴におしゃれなバッグと街を歩く人はおしゃれで身なりがよいなど、それまで訪れたアジアの国とは違うと印象を抱いたと語る。

 さまざまな面で印象的な日本だったが、筆者が特に驚いたのが日本の食文化だ。すしを食べたところ、魚はこれまでに食べたことがないほど新鮮で、脂の入り方により魚肉の色が異なることも知ったと記している。

 そして、目の前ですしをにぎってもらったが、指を使いながら器用ににぎっており、わさびをさっと付けて出してくれたものを食べ、すしはさまざまな薬味などで香り付けされた料理であるフランス料理と異なり、何もつけないのが一番おいしい食べ方だと実感したと紹介している。

 次に、ショッピングエリアとしてフランス人観光客に知られている銀座を訪れたが、ここでも筆者たちはトンカツというおいしい料理を発見したとつづっている。

 トンカツはころもを付けて油で揚げた豚肉に、千切りのキャベツとごはんが添えられ、おいしいソースをかけていただくものと説明。筆者と一緒に旅行していた子どもも食欲旺盛に食べていたほどで、周りの日本人が優しい目になっていたと述べている。

 筆者は、フランス人と日本人は美に対する意識が高く、食文化も追求するという共通点があると、今回の旅行を通して感じた。そのため、日本人がフランスの文化を好む理由は、似たもの同士だからだと分かったと述べている。 

 日本の料理は、日本文化に興味があるフランス人だけでなく、日本に特別に興味がなかったフランス人からも評価されることがある。日本人同様に食文化を追求しているフランス人だからこそ分かち合えるものだと、筆者は考えているようだ。(編集担当:山下千名美・山口幸治)