26日、東京で開催中の女子テニス「東レ・パンパシフィックオープン」は大会4日目、シングルス3回戦で中国の李娜が逆転負けを喫し、8強入りを逃した。尖閣問題で反日ムードが高まる中、日本開催の同大会に出場した彼女に、中国では「売国奴」など非難の声が飛んでいる。

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2012年9月26日、東京で開催中の女子テニス「東レ・パンパシフィックオープン」は大会4日目を迎えた同日、シングルス3回戦で中国の李娜(りな)選手が逆転負けを喫し、8強入りを逃した。

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2011年の全仏オープンで優勝。四大大会の優勝者はアジア人としては初の快挙で、自己最高で世界ランキング4位につけており、歴代の中国人としては最高の成績を残す名アスリート。しかし、李選手はこと中国のアスリートにありがちな“愛国精神”に薄く、個人主義でプレーする姿勢を貫き、たびたび是非が叫ばれている。今回は尖閣問題で反日ムードが高まる中、日本開催の同大会に出場。この決断に、国内では「売国奴」などと非難を浴びていた。“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトには、以下のような意見で賛否が分かれている。

「わたしは彼女が最高のMVPだと信じている」
「国民が断じる是非なんてほんと単純で偏ってるよね」
「現在のような中国スポーツ界において、彼女のような存在は貴重だ。支持する」
「“売国奴”とは複雑な言葉だ。このレッテルを貼られた人物には複雑な背景が絡んでいる。日清戦争後の講和会議を行った李鴻章は、対華21カ条要求をのんだ袁世凱は、売国奴だとでもいうのだろうか?で、李娜が日本で試合に臨んだからといって、なぜ売国なのだ?」
「李娜が負けた!と喜んで伝える国営TVのアナウンサーの口調が、なんだかすごく不快に聞こえた」
「中国では個人のことがすぐ集団のことに、あるいは国家のことになってしまう。自我がないまま生きるから、人生に疲れ、努力の成果も感じられない…本来であれば、自分をしっかり持って自分の人生を愛し、努力すればいいだけの話なんだ」

「プロのアスリートとしては出場しないわけにはいかなかっただろうが、日中関係を鑑みれば行くべきではなかった!」
「スポーツに国境はないが、アスリートには国境があるのだ!こんな時期に日本なんかに行くとは、恥知らずもいいところ。尖閣諸島の海上で飛行機から放り投げられればいい」
「彼女が言う『わたしは国のためではなく自分のためにテニスをする』という考えは、間違いだよ。欧米のアスリートとは違うんだ。子供のころから20代で国家チームを離れるまで、彼女を育ててきたのは莫大な国民の血税なんだよ。それはいくつもの小学校を建てられるほどの費用さ。だから、せめて表面上でも国への感謝を示さないとダメだよ」(翻訳・編集/愛玉)