沖縄の「ゲーツー」で、写真家・新垣誠オススメのオキナワソウルフード巡り

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沖縄には極東最大の米空軍基地・嘉手納(かでな)飛行場があり、基地第2番ゲート前の通りは、地元の若者たちに「ゲーツー」と呼ばれている。

その通りには様々な国籍の飲食店店が並んでいる。

写真家・新垣誠氏いわく、それらの店には独自のメニューのみならず、オリジナルのストーリーがあることも大きな魅力なのだとか。

その魅力を新垣氏に聞いてみた。

南米ペルー料理レストラン「ティティカカ」は、ボリビア出身のルイス比嘉さんとペルー出身のマリ平良さんがカップルで経営。

店名は、ボリビアとペルーの国境に位置する美しい湖・ティティカカにあやかったという。

ルイスさんは本部町(もとぶちょう)出身の親を持つ沖縄系2世、マリさんの親は那覇出身で彼女も沖縄系2世だ。

マリさんが厨房(ちゅうぼう)で料理し、ルイスさんがウエーターをしている店はアメリカ軍人やラテン系の人たち、沖縄系南米出身者そして地元の客で大にぎわい。

店内にはスペイン語、英語、日本語、ウチナーグチ(沖縄語)が飛び交い、ラテンのビートで溢(あふ)れている。

沖縄はその昔、「移民県」と呼ばれるほど多くの移民を排出した。

現在では経済状況が逆転し、その子孫たちが今度は沖縄に移住。

「ティティカカ」のような南米料理レストランを経営している。

そのため、親戚が南米やハワイなどの海外にいるという沖縄県民が多く、海外の文化にも慣れ親しんでいる。

つまり、今では南米料理も沖縄のソウルフードの一つなのだ。

●information 「南米ペルー料理レストラン ティティカカ」沖縄県沖縄市中央1-23-16 「定食 丸仲」を一言でいうと個性が濃い! 日本本土からの観光客には、かなりチャレンジ度の高いB級グルメだろう。

なにしろ定食の天ぷらは柔らか、くトンカツは薄〜いのだ。

しかし、これぞまさに沖縄の家庭で食されている料理といえる。

オーナーがその昔、米軍基地で働いていた頃に出会ったフィリピン人から教わった「アドボ」も定食メニューの一つ。

ただ、今となってはこのアドボにはフィリピン料理特有の酸味はなく、なんと昆布まで入っている。

すっかり沖縄料理に変化しているのが面白い。

嘉手納飛行場第2ゲートから最も近い定食屋とあって軍関係者もやってくるが、圧倒的に地元の客が多い。

同じ金額でもっとおいしいものが食べられるのにと思わないでもないが、沖縄のコアなソウルフードを体験するならここしかない!●information 「定食 丸仲」沖縄県沖縄市中央1-27-23 沖縄生まれ、沖縄育ちの筆者も昔はそうだったのだが、沖縄では「タコス」をメキシコ料理でなく、沖縄料理だと本気で思っている人が多い。

そのくらいタコスは庶民の味となり、あらゆる世代に愛されている。

そんな沖縄の数あるタコス屋でも有名なのが、「チャーリー多幸寿」だ。

創業者の勝田さんは、終戦直後から米兵相手のレストランで働いていたが、アメリカ人のタコス好きを見て独立。

タコス専門店を開店した。

ちなみに「チャーリー」とは、米兵からもらったニックネームだそうだ。

今や観光客が店内を埋め尽くすようになったが、昔は米兵や地元の客が圧倒的に多かったという。

最近では、テイクアウトして自宅で食べるという地元民が増えているようだ。

ウチナーンチュこと沖縄県民は、たまに無性にタコスが食べたくなる。

世界中の食のエッセンスを貪欲に取り入れて、沖縄料理としてしまうこの土地の人々。

やはりメキシコ料理のタコスも、既にオキナワ・ソウルフードに変化しているようだ。

●information 「チャーリー多幸寿」 沖縄県沖縄市中央4-11-5