自分にとって実質的損害がなくても、なんとなくイライラさせられることってありますよね。たとえばテレビのコマーシャル。イラつくポイントには個人差があるでしょうけど、すべてのコマーシャルを聖人のような穏やかな気持ちで観ていられる人はほとんどいないはずです。

テレビのコマーシャル以外にも、イライラさせられる物事は日常に多数潜んでいますね。最近は、「女子」という言葉に、どうにもこうにもイライラさせられるという男性、多いようですね。「女子力」や「女子会」などの言葉を耳にするたび怒りに震え、ネット掲示板やツイッター等でその怒りを爆発させている男性のなんと多いことでしょう。

さて、「BBAのクセに何が女子だ!」とか「女子会じゃなくて婦人会だろう!」と、妙齢女性の女子発言を全否定している男性にとって、肯定すべき存在は何なのでしょう? おそらく、彼らが思う「女子世代」の女の子……、つまり10代のピチピチギャルということになりますが、彼らはピチピチギャルに相手にされているのでしょうか? 残念ながら答えは「ノー」のようです。10代のピチピチギャルが、「女子」という言葉に過剰反応する偏屈男性とお付き合いしている例など、見たことがありません。偏屈男性の思いは、どうやら一方通行のようですね。

「10代のピチピチギャルと付き合いたいのではなく、女子発言さえしなければ妙齢女性もウェルカムである!」と反論する男性もいるかもしれません。ですが、女子発言をいっさいしないのは不可能です。なぜなら、「女子トイレ」や「女子アナ」、「女子種目別〜」など、成人女性を「女子」として指す言葉はこの世にごまんと存在するからです。

それでも「女子」という言葉を禁じると言うのなら、女子にかわる言葉を見つけなければなりませんね。「かわりの言葉を探さなくても、『女性』や『女』でいいではないか!」というご意見もあるかと思いますが、「女性」や「女」という言葉に置き換えられるなら、とっくに置き換えていたことでしょう。「女性」や「女」では生々しいから、「女子」という言葉でぼかしていたわけですから。

そろそろ結論を申し上げますね。「女子」にかわる言葉として、私は「おなご」という言葉をご提案させて頂きます。「女子」を「じょし」と読むからこんなにも社会問題に発展してしまったのです。読み方をかえて「おなご」と読めば、不思議とイライラさせられませんよね。「おなご力」(おなごりょく)、「おなご会」、大いにけっこうではありませんか! 「女性」や「女」のような生々しさもありません。

というわけで、この連載タイトルも「三十代女子の恋愛奮闘記」から「三十代おなごの恋愛奮闘記」に変更させて頂きますね。今後とも、「三十代おなごの恋愛奮闘記」をよろしくお願いいたします。

コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ