「厄年」は体の変化に備えるとき!? その由来と過ごし方






災厄が多く降りかかるとされている「厄年」。男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳とされています。



そんなの迷信でしょと思いつつもやっぱり気になる……という方もいるのでは? 今回は、東洋占術や風水などに詳しい星谷礼香先生にお話を伺ってみました。



■そもそも厄年って何? その起源は?



――先生、厄年って、いつから言われるようになったんでしょうか。



平安時代にはすでに存在し、陰陽道に起源があると考えられていますが、起源はあいまいです。



一説には、厄年の『ヤク』とは『役目』の『役』のことで、共同体の中で重要な役割を担う年齢だったとも言われています。



特に神事にかかわる役目を担うことから、厳重な物忌み……つまり、振る舞いや健康に十分留意せよということだったようです。その後次第に元の意味を失い、身を慎む習慣だけが残ったという説もあります。



ちなみに陰陽道とは、古代の中国で生まれた陰陽五行思想を元として発展をした信仰的思想体系のことで、宇宙万物は、陰(マイナス)と陽(プラス)との組み合わせによって生まれたとしています。



陰陽道では、木星・火星・土星・金星・水星の五惑星や、木・火・土・金・水の五元素など、『五』という数字を特に重要視しています。ほかにも、五体、五本の指、五臓など人体ともかかわりの深い数字ですし、方位も東・西・南・北・中央の五方向ですからね。



そのため、五は人生の節目も象徴したと考えられます。



女性であれば、五の四乗である20歳前である19歳が厄年としたのは、出産のためかもしれません。陰陽道が発展した平安時代は現代よりも平均寿命が低かったため、婚期も十代前半と早かったので、体力のある18歳までには結婚、初産を済ませたほうが母体に良いと考えたのではないでしょうか。



男性であれば、最初の厄年が五の五乗である25歳です。勢いがピークとなる年齢ですが、自分の力を過信すれば取り返しのつかないことにもならないため、これを人生最初の難関(厄年)と考えたのかもしれません。



また、『燕石雑志』という書物には、それぞれの厄年の理由が説明されています。



男性……25歳は、陰数の2が上に、陽数の5が下にあるから。42歳は4も2も陰数であり、読みが『死』。



女性……19歳は、陰数の10が上に、陽数の9が下にあるため。33歳は陽数が重なり、事の敗続する『散々(サンザン)』――と同訓であるから最も恐れるとしています。



ほかにも語呂合わせで諸説ありますが、昔の日本人は言葉には霊的な力が宿っていると信じていました。言葉は呪術(じゅじゅつ)そのものであり、『死』などの凶事を連想させる言葉は遠ざけるのが吉と考えましたので、不吉を連想させる年齢を厄年と考え、注意して過ごすようにと戒めたのでしょう。



■厄年の中でも、特に注意すべきは?



――女性の33歳と37歳は、間が4年しかないですよね。前厄・後厄を含めて考えたら、30代は厄だらけというか……。



それは女性の30代が、身体機能や精神面で大きく変化する時期だからです。



医学的に見ても、子供を産み育てるために女性が一生に何度か経験する、大きな体の変化の年と厄年が、おおよそ合致するらしいです。



現在の厄年が定着したのは江戸時代と言われていますが、長い時間を経て、より生活風習と密着していったのでしょう。



大厄の33歳だけでなく37歳も女性特有の病気が出てくる時期ですし、最近は高齢出産も増えていますので特に注意が必要でしょう。不調を感じなくても健康診断を受けておくと良いですね。



男性の大厄は42歳で、最も注意しなければならない年齢です。前後3年は注意してください。女性と違って大きな体調の変化はないですが、運動機能は20歳がピーク、生殖能力も20代がピークで、その後低下していきます。



30代を過ぎると仕事が忙しくなり、疲労やストレスも蓄積されますし、42歳のころは責任も重い時期。さまざまな病気の予備軍になっていないか注意し、体を鍛えるなど自己管理してください。



■厄年の過ごし方は、心身のリフレッシュが肝心



――では、厄年は具体的にどのように過ごしたら良いのでしょうか。



心構えと、体のメンテナンスが重要です。



心構えとしては、まずは家庭や職場において『役目の年』『役割の年』と気持ちを新たにする。社会人として、妻として……など、自分のお役目を果たしましょう。そして、先祖や今までお世話になってきた人々への感謝の気持ちを持つことも大事です。



神社仏閣やパワースポットなどを訪れて心身を浄化するとか、自然に親しむのもいいですね。



日々の生活では、決して無理はしないこと。自分の体と向き合い、心身をいたわることです。よく眠り、よく食べましょう。厄年をきっかけにして、マクロビオティックなど自然食や漢方医学に触れてみるのもいいでしょう。



――先生、ありがとうございました!



監修:星谷礼香(ほしやれいか)

算命学を中心に、気学、易、エンジェルカードなどの鑑定を得意とする。これまでに、『ViVi』『Tokyo☆1週間』『Saita』『日経Woman』などで占い記事を担当。著書に電子書籍の『あの人を虜にする秘術』(アクセルマーク)。今年8月に、携帯サイト『算命術師星谷礼香』がソフトバンクとauにてオープン。



(取材・文/島田彩子)