「中止」ではなく「休養」という言い回しに、将来のわずかな復活を賭けているファンも少なくない。

ところが一方で、名古屋駅には着々とポスト・シャチボンが育っていた。

それが、愛知県産名古屋コーチンの卵を使用したというひよこプリン「ぴよりん」だ。

なんでも、女性パティシエ考案だそうで、2012年2月に開催された平成23年度優良食品中央コンクールでは、「新製品開発部門 農林水産省食料産業 局長賞」を受賞したという。

確かにかわいい。

キュート。

あの銘菓「ひよこ」と同じく「どこから食べるのが残酷でないか」という問題が発生しそうだが、女性や子どもはもらって100パーセント喜ぶスイーツだろう。

時には愛知県西尾産抹茶を使った「抹茶ぴよりん」など季節限定モノも発売するなど、着実に発言力を付けてきている。

発売1周年にして累計販売は10万個を突破したそうだ。

しかし、シャチボンほど直球な「ナゴヤ臭」を感じさせないのが、残念なところだ。

果たして、ピヨリンはポスト・シャチボンとしてブレイクするのか!? 今後の展開が気になるところだが、さらに気になることが判明した。

それは、製造元がジェイアール東海フードサービスと、シャチボンと同じ製造元だったのだ。

ということは、シャチボンを強制引退させ、大型新人にその座を譲らせたということか? とすると、このままぴよりんの快進撃は続くのか、シャチボンの復活はあるのか。

はたまた、第3の勢力が台頭するのか? 名古屋スイーツから当分目が離せないだろう。