“「俺は最低、最悪」と本気で思え” 宋文洲の苛烈なエール

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 「仕事」の中には楽しい業務もあれば、やっていて辛いとしか思えないものもある。だが、任されたからには何とかその仕事を完遂しないといけないし、目標を達成するために努力しなければいけない。また、就職して数年経ち、上の立場になってくると周囲の人たちを気に掛ける配慮も求められる。

 そんな風に忙しく毎日を過ごしていると、行き詰まりを覚えたり、悩んでしまったり、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるだろう。怒られても気力が湧いてこない…とまでいくと少し問題だが、自責の念に駆られてしまうことは多々ある。
 今回はそんな人たちのために、コンサルタントとして活躍する傍ら、ツイッターやメールマガジンなどでユーモアを交えながら仕事や経営について本質に迫る一言を発信する宋文洲さんの名言を紹介したい。

中途半端などん底はよくない。どうせなら自己否定と自己険悪に繋がるほどのどん底がいい。所詮、人間の本当の反省はどん底に落ちないとできないからだ。(2009/7/10 Mail Magazine)

「俺は最低、最悪」と一度でもいいから本気に自分に言ってみろよ。それでその瞬間から変わるんだ。今に生まれたと思えばいいのだ。自己否定は大切なんだ。(2011/7/24 Twitter)

 自責の念や自己嫌悪に、どこか自分への甘えやプライドは残されていないだろうか。その甘えはまるで「俺、全然勉強してなくてさ」と言って、テスト前に予防線を張っているようなもの。本気で「俺は最低、最悪」と自分を否定して、とことん落ちてみよう。最低の下はないし、最悪よりも悪いものはない。あとは昇るだけになる。
 しかし、気持ちが前向きになったとしても、負けや失敗が続くことだってある。でも、そこで絶望したり、すべてを諦める必要はない。宋さんは次のように語る。

負けは投資であり、負けはコストであり、負けは勉強であり、負けは勝ちへの布石。「勝負強い」とは、勝っても負けても平常心を保ち、次への備えを怠らないことだ。(2006/11/24 Mail Magazine)

 負けは単なる「負け」ではない。次への布石なのである。生きていく中で負ければそこで終わり、という勝負はほとんどない。次の勝負は必ずやってくる。だからこそ、たった一つや二つの負けや失敗にクヨクヨしないほうがいいのだ。
 だからといって、無理は禁物。続いて引用するのはこの言葉だ。

疲れている時は疲れていると認めよう。少しは安らぎになる。(2011/7/28 Twitter)

 疲れている時に疲れていないふりをして無理をしても、良いことはあまりない。疲れたら、それを認めよう。そして、英気を養って、次の勝負の準備をするのだ。

 これらは、宋さんのツイッターやメールマガジンで発信した言葉を集めた『宋文洲猛語録』(ダイヤモンド・ビジネス企画/刊)に収録されている。経済を鋭く突く一言から、ちょっと笑える何気ないつぶやきまで、宋さんの思惟の深さや視野の広さを通して勇気づけられることだろう。
 では、最後に、仕事とは全く関係ないが、少しは気分転換になる(?)宋さんのつぶやきを紹介しよう。

以前、地下鉄のトイレで凄いものを見た。大のところのドアが開き、一人のおじさんが出た。私が入ろうとすると、中からもう一人おじさんが出て来た… 便意が吹っ飛んだよ。(2011/8/14 Twitter)

 そりゃ、吹っ飛ぶわ。
(新刊JP編集部/金井元貴)

*記事内の引用部分で通常とは異なる表記が出てきますが、こちらは原文のまま引用掲載しています。ご了承ください。