笛吹けど、シーンと静まり返ったまま−−。東京・両国国技館で始まった秋場所。目玉は先場所、全勝優勝した大関日馬富士(28・伊勢ケ浜)の綱取りだ。
 日馬富士にとっては今回が3度目の綱取り。過去2度はいずれも序盤で大きく負けが込み、失敗しているだけに気合いは十分。
 「番付が発表された8月27日の前にモンゴルに一時帰国し、たっぷり英気を養ってきました。そのとき、兄のように慕っている元横綱朝青龍のダグワドルジ氏と会食し、綱取りの秘訣を伝授されたそうです。ご存知の通り、現役時代の朝青龍は白鵬と犬猿の仲。こんな話を披歴すれば、白鵬の猛反発を買いかねませんが、日馬富士は平然とした口調でした。よほど打倒白鵬に自信を持っているんでしょうね」(担当記者)

 また、稽古の仕上がりも上々だ。
 「出稽古も番付発表の前から敢行。8月23日には同じ大関の鶴竜と本番さながらの猛稽古を繰り広げていました。そのとき、鶴竜の頭が右目に当たって負傷。しばらく出稽古を控えていましたが、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の方針で再開し、いい感じになっている、と本人も自信たっぷりです」(部屋関係者)

 ただ、こんなに本人は盛り上がっているのに、周囲のムードはすこぶる低調なのだ。
 「スポーツ紙の日馬富士の扱いはホンの申し訳程度。切符の売れ行きも悪く、これでは綱取りに成功しても先が思いやられる、と協会主脳はため息をついています」(協会関係者)

 ニキビの跡がいっぱいの夏ミカン顔が原因かも!?