東洋の叡智を身に付けた師、ジュリアン・マントルから、私はまず天職と運命について学ぶことになった。彼は天職について自らの考えを語ってくれた。

「……人生はみじかいし、時間をむだにしたくない。明日、死ぬかもしれないんだ――だれにもわからないだろ?だから、毎日毎日を十全に生きている。人生には見逃せない楽しみが多すぎる。わたしにははたすべき天職があって、遺すべき遺産がある。すばらしい贈り物をあたえられていて、追求すべき使命がある。多くの人がもっとゆたかな人生をおくるのに、その使命が役立ってほしいと祈っている。 

 人生のさらに高い目標と目的とつながれば、それにともなって情熱が解放され、生活にエネルギーが注入されるだろう。生活において驚くべきレベルの情熱を生む秘訣は、より大きな目標を見つけることだ。……

 生涯をささげる大義を見つけた人びとを見てみるといい。たとえば、ベンジャミン・フランクリン、マハトマ・ガンディー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、マザー・テレサ、ネルソン・マンデラだ。彼らは人生を賭けようと決めた一種の改革運動を見いだすことができた。それは彼らの心をとらえた。だから、自分たちのしていることに対してどんどん感情が湧きあがってきたのだ。探究しているとき、たんなる知的なかかわりではなく、なんらかの感情的なかかわりが育てば、刺激が流れ、エネルギーが爆発する。……」

「人生を賭けられる大義を見つけるには、ビジネス界を離れ、いまの仕事を辞めなければならないのですか?あなたが名前をあげた人たちは、自由の闘士や社会運動家です。気をわるくしないでほしいんですけど、ジュリアン、そういったことはわたしに向いてません」

「いい指摘だ。もちろん、きみはいまいる場所で自分の大義――改革運動――を見つけられる。だれも、心を魅了するなにかを見つけるために仕事を辞める必要はない。たいてい、もとめられるのはものごとをちがう眼で見ることだけだ。たとえば、こういったホテルのオーナーであるきみは、多くの人びとの生活に大きな影響をあたえることができる。それはとてもわくわくすることだ」

「わたしが?」

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