何が起こるか分からない――それがMMA。しかし、何が起こるか分からないから勝機があるという戦いは、限りなく勝機が低いのも事実だ。果たしてヴィトー・ベウフォートは、どこまでジョン・ジョーンズと戦うことができるのか (C) MMAPLANET

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22日(土・現地時間)、カナダはオンタリオ州トロントのエアカナダ・センターで開かれるUFC152「Jones vs Belfort」。衝撃の大会キャンセルとなったUFC151に出場予定だったジョン・ジョーンズが、ヴィトー・ベウフォートの挑戦を受け、UFC世界ライトヘビー級王座4度目の防衛戦を行う。

ダン・ヘンダーソンの負傷欠場を受け、ズッファ苦肉の策だった代役チェール・ソネンとの対戦を固辞。結果的にUFC151が中止されたことで、ファンからA級戦犯扱いを受けることとなったジョーンズ。対してベウフォートの王座挑戦は、ジョーンズがソネン戦で拒否という判断を下したのとは、全く対照的な判断といえる。

元ライトヘビー級王者といえども、ヴィトーは過去5年間ミドル級か契約体重で戦ってきた。そのミドル級王座挑戦権も、UFC復帰戦となったキャッチウェイトのリッチ・フランクリン戦でTKO勝ちしたことで手にしている。今回も10月のUFC153でアラン・ベルチャー戦が決定していたが、UFC151からのスライド出場となったジョーンズへの挑戦をリョート・マチダが準備期間の短さを理由に回避し、結果、彼にチャンスが巡ってきた。

ジョーンズの判断が少しでもリスクを避ける、万が一の事態に陥らないための必勝の構えだったのに対し、ヴィトーのそれは、万が一勝つことができれば万々歳という状況下での挑戦となる。その万が一を呼ぶのは、左ストレート。ヴィトーの左パンチは、UFCライトヘビー級はおろかクリーンヒットすればヘビー級も倒す力を有している。

とはいっても、現代MMAはそのパンチを如何に当てるかどうかというプロセスの戦いだ。身長&リーチで大きく劣るヴィトーだけに、遠い距離から踏み込んで一発狙いという展開になれば、まず勝ち目はない。レイ・セフォーの指導の下、自信を持って蹴りだせるようになった左ハイも、長身のジョーンズに、どこまで有効か?
一本足になり、テイクダウンを容易に許す賭けでしかない。ならば左ストレートと左ハイキックに勝負を懸ける――それが彼にとって、万が一の王座奪取のために不可欠な一撃=一か八かの攻撃手段となる。
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