韓国のニュースサイト・ニューデイリーは、対馬の領有権に関する朝鮮日報の記事を引用し、同ニュースサイトが長年主張してきた領有権問題について、主流メディアが関心を持ち始めたとして、関連記事を連続で掲載している。

引用元となった朝鮮日報の記事は、「チェ・ボシクが会った人」。同紙のチェ・ボシク記者が時の話題に詳しい人物を尋ね、インタビューを行うという内容だ。

17日の記事では、古地図を用いて対馬の韓国領有権を主張する現役軍人が登場した。チェ記者は、軍人の主張を伺いつつも、彼に会うことは「極右主義者に見られることを甘受する行為」と述べ、領有権主張自体には距離を置いている。

一方、ニューデイリーは、この朝鮮日報の報道を「ニューデイリーの粘り強い報道に、朝鮮日報も主張の信憑性を認め、大々的に報道したと思われる」としており、数年に渡る自社の努力の結果として捉えている様子だ。

事実、ニューデイリーは2011年「李承晩研究所」を設立して以来、自ら「絶え間なく対馬の領有権を主張している」と語っており、同ウェブサイトには、現在「‘対馬返還’李承晩が要求、金日成が止めた!」「対馬領有権を主張しろ」「対馬の女性たち“朝鮮人の子供を生むことを望む”」といったタイトルの記事を掲載している。

ちなみに、韓国の金滉植総理は7日行われた国会答弁において、「歴史的根拠があるとしても今対馬をわが領土だと主張することは説得力がない」と答えており、対馬を紛争地域化する意思がないことを伝えている。

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