世界最大の鳥「ダチョウ」を焼鳥にしてみた

原産地はアフリカで、近世ではその美しい羽根が装飾品として使われ、近代以降になれば大規模な飼育が始まる。
現代では羽根以外に革や肉の価値が認められている。
ダチョウの肉は脂肪やコレステロールが少なく、カロリーも低いが、鉄分を多く含み、世界各国のスポーツ選手や体形を気にする人に大人気なのだとか。
そんなダチョウの肉は、どのような味なのだろうか。
それを確かめるべく、オーストラリア産の冷凍ダチョウ肉をネットで購入してみた。
合計125gで600円。
数日後自宅に届いたのが、5串のダチョウ肉。
マグロか牛の赤身を思わせる鮮やかな色合いのダチョウ肉は、さすが時速70?を繰り出せる太ももの筋肉らしく、一片の脂肪も認められない。
さて調理だが、すべて細長い形に刻まれ竹串を突き通されている以上は「焼鳥」が適当だろう。
まず5串のうち3串に塩と胡椒を振り掛け、ガスレンジで魚焼き器を使って焼き始める。
残る2串は醤油と砂糖、日本酒、みりんを煮詰めて作った即席の「焼鳥のタレ」を塗り付け、タレ焼き鳥とする。
そして焼き上がったのが写真の「ダチョウ焼鳥」。
ダチョウ料理のコツは「火を通しすぎないこと」だが、そこまで考えが回らず加熱しすぎ、固い仕上がりになってしまった。
しかし噛めば噛むほどにコクのある味がにじみ出し、「肉を食べている」という満足感をしっかり楽しめる。
これならば「火を通しすぎない」「生ならばうまい」という特性を生かし、厚切りの肉をレアステーキにするか、ごく新鮮なものを刺身にしてショウガ醤油で味わうのが最良の調理法だろう。
次回はぜひ新鮮な厚切りの肉を手に入れたい。
筋肉質で健康で、しかもおいしいダチョウ肉。
ボディラインを気にされる方にぜひともおすすめしたい。