無駄削減、エコに配慮…“ドイツ式整理術”とは?

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 ドイツといえば、エコ先進国として知られ、国民性は勤勉でお堅いというイメージを持っている人は多いだろう。でも、1年に一度は必ず3週間以上の長期休暇(Urlaub)があり、しっかりと休む。また、時間に正確かと思いきや、普通に電車の時間が遅れることも多いそうだ。
 そんなドイツには、こんなことわざが存在する。

 「整理整頓を覚え、好きになりなさい。時間と手間を省いてくれるから」

 倹約家で合理的なドイツ人らしいことわざだが、母親がドイツ人であり、ドイツと日本という2つの国を見つめて来た門倉多仁亜さんは『タニアのドイツ式整理術・完全版』(集英社/刊)の中で、収納から家具選び、情報・時間まで様々なもののドイツ式整理術を日本人に向けにわかりやすく解説した“タニア流ドイツ式整理術”として紹介している。
 ここでは、その要点を紹介しよう。

■余計なものは買わず、使うものを取りやすいところに
 まず玄関に入ると、目につくのが靴の多さ。「場に応じて別のものが必要」「素敵なデザインだった」「ブランド物をたくさん買ってしまう」などの理由があるにせよ、下駄箱の中も、靴を脱ぐスペースも、靴でいっぱいになっている人は少なくないだろう。そうならないように門倉さんは、今の生活スタイルを把握し、「買い替え」はしても「買い足し」はしないように心がけているという。
 続いてキッチン。洗い終わって乾かした食器を、あまり考えずに収納スペースに入れることはないだろうか。しかし、たまたまお客が来て、あまり使わない食器を使った後、それを無造作に収納すると、今度は頻繁に使う食器を出すときに苦労してしまうことになる。そこで、頻繁に使うものは出しやすい場所に置き、めったに使わないものは脚立を使わないと手が届かないような棚や、キッチンから離れた場所に収納すると良い。毎日使うものを出来るだけ取りやすいところに置いておく。これで余計なものが邪魔にならなくなるはずだ。
 また、「使うものを手近に」という意味では、調味料、食品ストック、保存容器もよく使うものから手近な場所に置いておくと良いだろう。

■不要なものの処分はリサイクルにまわす
 溜まってしまった不要物の処分だが、門倉さんは「自分なりの処分ルートを決めておくことが大事」だと述べる。
 ドイツといえば、冒頭にもあげたようにエコ先進国として知られるが、門倉さん自身も洋服や書籍などはリサイクルショップを活用しているようだ。また、寄付という形で物品を受け付け、その販売収益金を環境、貧困などの問題解決に使うリサイクルショップも利用しているという。
 そうした環境や社会問題に配慮した、自分だけの処分ルートを見つけるのも良いのではないだろうか。

 “タニア流ドイツ式整理術”は、この他にも人づきあいやカードの整理術、さらには生活習慣まで幅広くカバーしている。捨てられなくて困っている、なぜかいつの間にか部屋が散らかっている……ということも少なくなるだろう。
 メリハリをつけ、合理的に、そして快適に生活をする。そんなドイツ人たちの思想がベースとなって生まれたこの整理術は、日本で暮らす私たちにも大いに役立つに違いない。
(新刊JP編集部)