子供の意識と行動はここ15年でどう変わった? 友達より家族に意識がシフト

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博報堂生活総合研究所は、5年前(2007年)と15年前(1997年)に行った小学4年生〜中学2年生対象の「子供調査」を、現在の同世代の子供たちに実施。

この15年間における、日本の子供たちの意識や行動の変化を比較分析した。

2012年の「子供調査」は、2月16日〜3月12日にかけて、首都圏40km圏内に住む小学4年生〜中学2年生(2012年3月31日現在)の男女1200名を対象に実施した。

最初に「家族との関係」について調査。

「子供たちが家の中で一番いる場所」という設問では、「自分の部屋」がこの5年間で大幅に減少し、「居間」が大きく増加している。

また、「家族といっしょにいる方が好き」も大きく増加。

家族との親密さが増しており、子供たちは自分の世界の確保よりも、家族と一緒にいて安心できることを求めているようだ。

家族と友達との大切さ比較では、97年から07年まで横ばいだった「家族の方が大切」と答える子供が、ここ5年で増加。

さらに大切な話をはじめに話す相手は、97年から07年にかけて友達が増加していたが、今回の調査では友達が大幅に減少している。

いずれも「家族」を重視する意識が上昇しており、家族へ気持ちがシフトしている様子がうかがえる。

続いて遊びの場について調査。

97年から07年にかけて上昇していた「家の中よりも、家の外で遊ぶ方が好きだ」が減少し、自宅以外でよく遊ぶ場所でも、前回まで上昇していた「ゲームセンター」や「映画館」が少なくなっている。

逆に、テレビゲームを今以上にやりたいと思っている子供は、前回までの減少が転じて増加している。

東日本大震災後に自分の考え方や行動が「変わったと感じることがある」と答えた子供は約半数の47%。

性別では女子の方が、学年別では中学生の方が自分の変化を感じているようだ。

「1人でいると恐い」、「みんなと一緒にいるようにしている」など声があげられた。

最後に子供の幸福感について調査。

「自分を幸せな方だと思うか」「楽しい生活を送っているか」という設問では、いずれも過去15年にわたって上昇し続けている。

東日本大震災による精神的影響だけでなく、リーマンショックによる経済環境の激変など激動など、変化する時代の中でも自分たちの「幸せ」「楽しさ」を柔軟に見つけ出す子供たちの姿が見て取れる。