阿部敏郎(あべ・としろう)  1953年、静岡県生まれ。20歳でシンガーソングライターとしてデビュー。深夜放送のパーソナリティやテレビ番組の司会など、幅広い分野で活躍するが、30歳を迎えた時、突然の霊的体験を機に現役を引退。奈良県の天河神社に奉公の後、浜松市の臨済宗大本山方広寺にて向禅師とともに心の学校「いまここ塾」を主宰。2002年、沖縄に移住。毎週火曜日に行われてきた「いまここ塾」は280回を数え、ブログ「いまここ塾」にも全国から多くのアクセスが集まる。現在は日本各地で講演活動を展開し、毎回、満席の盛況が続いている。  http://abetoshiro.ti-da.net/

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毎日2万人以上が訪れる人気ブログ「いまここ塾」を主宰し、
全国で開催されている講演会はいつも満員御礼という阿部敏郎氏と、
大手企業に就職するも29歳で得度し、
以来、長く禅寺の住職を務める向令孝氏が、
禅とスピリチュアルの両面から“悟り”について赤裸々に語る!

二人の共著『みんながブッダ』付属CDに収録されている対談から
一部抜粋・編集して全4回にわたってお送りします。

「本当は、あなたはそのままですごい存在なんですよ」
っていうことを伝えたいだけ

阿部:考えてみたら、もう向さんと会って、15年以上?もっと経つ?
僕が最初に向さんと会ってお話うかがう中で、交流分析をちょうど当時勉強しているというので、「なんでそういうのを勉強しているんですか」って聞いたら、禅には伝統の素晴らしさはあるけれど、敷居が高くなっていて一般の人には届きにくくなってる面があるから、自分としては同じ視点に立つために、こういう心理学的な面も取り入れたいと思ってるんだ、っていう話もしてくれて、面白い人だなって思いましたよ。

僕自身もそういう心理学をもとにしたセミナーをやっていたんで、なんか通じるところもあるんじゃないかっていうところからいろんな話が盛り上がって、ある時、「一緒になんかやってみましょう」って話になって、それで企業の人たちなんかに向けた僕たち独自のプログラムを立ち上げて、そして一緒にDMを作って、封筒に入れて…

向:写真も撮ったね、そのための。

阿部:撮りましたね。僕なんてあのとき、着たことのない背広を着て、企業訪問しました。営業までやりましたね。
それで、いろんな企業の方たちが来てくれて、僕たちの会を経験してもらったわけだけれども、その中で結局、僕らがやったことっていうのは、すごい教えっていうようなものを皆さんに提供したわけじゃない。
最初から、来た皆さんに、「本当はあなたはすごい存在なんですよ、本来OKなんだよ」。誰と比較する必要もないし、あなたはあなたによって素晴らしいものとして生かされている、ということに気づいてもらおうということに尽きました。

向:そうそう。だから「OK!」って、みんなとやった。

阿部:二泊三日だとしたら、おそらくその間、百回くらいは二人で大きな声で、「OK!」「ユー・アー・オッケー!」って言い続けました。
なんで言い続けたかっていえば、OKだからですよね。
ところが、みんな、ずっと競争とか比較とかいった中で育ってきたから、どうしても自分の足りないところとかばかり見せられてきて、親とか教師は、その人にモチベーションをあげてもらうために、「今のままのお前じゃだめだ、だから頑張れ!」みたいなダメ押しするから、それがどこか潜在意識に染み付いちゃって、「自分は今頑張って何とか生きているけれど、でも、ほんとはダメなんだ」っていう感覚だけが抜け切れない。

向:今はそう、多いね、そういう人が。

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