世界最大の国際メディアエージェンシーであるMP&シルヴァは、このたびMLB及びMLB選手会とパートナーシップ契約を締結し、第3回ワールドベースボールクラシック(以下WBC)での予選ラウンドおよび本大会の放映権を獲得したと発表しました。

 今回のM社の契約は、日本・アメリカ・カナダ・プエルトリコの4か国を除く、世界中全ての国を対象とする超巨大なもの。その放映手段も、ケーブルテレビ・衛星放送・IPTV・ネット放送・モバイル放送など、非常に多岐にわたります。2013年大会で行われる試合の様子は、世界220か国において、60ものメディア企業によって放送されることになっており、前回大会を超える規模での視聴者獲得が目標とされています。

 M社の契約対象となるのは、本大会39試合と予選ラウンド24試合。このうち、同社のビジネスにとって非常に重要かつ大きな意味を持つのは、やはり今回が初導入となる予選ラウンドの存在ではないでしょうか。今回の予選ラウンドは、新たに招集された12か国と、前回大会で1勝もできなかった4か国の、計16チームで開催されることは周知の通り。その会場は、ドイツ・レーゲンスブルグ、台湾・台北、パナマ・パナマシティ、アメリカ・ジュピターと広範囲にわたっており、これまでは大会と縁がなかった国での、新たな視聴者獲得にも期待がかかります。

 また本大会に関しては、既報の通りサンフランシスコ(AT&Tパーク)、マイアミ(マーリンズパーク)、フェニックス(チェイスフィールド)の3都市で開催。中でもサンフランシスコは、2006年のサンディエゴ、2009年のロサンゼルスに続き、3つ目のファイナルラウンド(準決勝および決勝)の会場となります。アメリカ以外のラウンド開催地(今回は、1次・2次ともに一部が日本で開催予定と報道されていますが)や日程、組み合わせに関しては、今後大会本部から発表される予定となっています。

 M社アメリカ支部のカルロ・ポッザーリCEO(最高経営責任者)は、「我々は2013年WBCの開催に向け、WBCIとパートナーシップを結べることをうれしく思う。我々は、既にIBAFと長期にわたり、パートナーとしての関係を築いているが、今回のWBCIとの契約により、野球の国際的なオーディエンスの増加に、ぜひとも貢献したいと思っているよ」と語っています。

 一方、WBCI代表のポール・アーチー氏も、「我々は、来るWBCの本大会および予選ラウンドにおいて、M社とともに仕事ができることを楽しみにしている」とのコメントを発表しています。「彼らは既に、国際的なマーケット市場における多くの経験を有しており、2013年WBCを世界中の人々に届ける、という我々の使命を果たすうえで、非常に大きな力になるだろう」

 さらに、MLBのティモシー・スラヴィン理事も、今回の契約締結に当たりコメントを発表。「M社は2013年WBCの開催にあたって、パートナーとしてとてつもなく大きな存在だと我々は信じている。M社が持つ国際メディア業界における経験は、WBCは言うに及ばず、野球というスポーツそのものにとっても、過去に例を見ないほどの規模でのポピュラリティをもたらすという意味で、大きな助けとなるはずだ。我々は、WBCが2013年の数ある国際スポーツイベントの中で、最もエキサイティングかつ最も多くの視聴者を獲得する大会になる、ということを約束するよ」と、M社がもたらす多大な価値に対する期待感を露わにしています。

ソース:http://www.ibaf.org/en/news/2012/09/07/mp--silva-to-distribute-media-rights-for-the-2013-/ea5aac82-9e3b-4156-a9d1-04bf526f485f