幽霊とルームシェア!? 事故物件は本当に出るのか? 安いのか?




日本の夏は怪談の夏と申します。こう暑い日が続きますと、幽霊話でもして涼もうかなんて気分になるようです。昔から幽霊といえば髪の長い白い服をきた女というのが相場でしたが、近ごろでは怖いはずの幽霊すら「萌えキャラ」になってしまい、なかなか涼しくなれません。でも、そいつが家にいるとしたら、今この時も自分をじっと見ているとしたら……。いわく付き物件、いわゆる事故物件は本当に「出る」のでしょうか? 都内で不動産業を営むSさんにおうかがいしました。※写真はイメージであり本文の内容とは関係ありません。



■東京は事故物件だらけ



――事故物件を扱ったことはありますか?



「あります、都内では珍しくないですから。ここのすぐ近くにもありますよ」(Sさん)



そう言って、取材場所から見えるマンションを教えてくれました。



「6月に自殺があったばかりです」



――(ヒイィィ……)実際どうなんでしょう、幽霊は出るんですか?



「なんともいえないです。告知義務がありますのでお客さまにはお伝えしますが、幽霊を見たといって退去する方もいれば、まったく気にせず住み続ける方もいらっしゃいます。



ただ、条件はいいはずなのに何人に紹介してもずっと埋まらない物件とか、次々に入居者が出ていく物件があったりすると、気味が悪いなと思うことはあります」



――Sさん自身は幽霊を見たり、感じたりしたことはありますか?



「ないんですよ、鈍いみたいで。これからも見たくないですね」



告知義務は、「故意に事実を告げず、または不実のことを告げる行為」を「してはならない」と定めている宅建業法47条1項1号を根拠としています。



ところが、一度入居者が入ってしまえば、次の入居者に告知義務はないという裁判例があるのです。社員を一定期間住ませて告知義務を消してから、元の家賃に戻して賃貸に出すような悪質な不動産業者も存在します。



ただしこの手法は通知義務違反とする判決が出ていますので、万一のときにはためらわずに法的措置を取りましょう。



■事故物件専門サイトをチェック!



そうはいっても、幽霊は誰にでも見えるものではないので、事故物件かどうか判断するのは難しいもの。



「絶対に事故物件には住みたくない!」という方、お任せあれ。「大島てる」というサイトを教えてもらいました。



http://www.oshimaland.co.jp



不動産関係者なら知らない人はいないという、事故物件を専門に紹介しているサイトです。



googleマップに対応しており、トップページには日本地図が表示され、事故物件は炎のアイコンで示されます。マップをズームアップしていって、東京都一面が炎に埋め尽くされる図は圧巻の一言です。



事故物件の情報は日本全国だけでなく、一部の海外地域もカバー。現時点では投稿型サイトであり、誰でも事故物件に関する情報を簡単に投稿できるようになっています。誤りであることが確認された事故物件情報の投稿は削除されるとのこと。



このサイトで、実家の近所にある事故物件を見つけました……。



■とにかく家賃を安くしたい方へ



「安く住めるなら事故物件でもいい!」というつわもののあなたにオススメの情報も教えてもらいました。UR都市機構の「特別募集住宅」です。



UR都市機構では、住民が室内で亡くなるなどの事故があった住宅を特別募集住宅とし、一定期間家賃が半額になると明示しています。



現在は関東エリア・中部エリア・関西エリア・九州エリアの情報をネット上で公開しています。地域によって家賃割引期間が異なる場合がありますので注意してください。



北海道・東北エリアと中国・四国エリアは、現時点では公開していないようです。詳しくは各UR営業センター等へ問い合わせてみては?



最後に、やたら引っ越しの多いご近所の話で締めさせていただきます。



きれいなテラスハウスで日当たりもよく、山手線沿線徒歩8分なのに、今年に入ってからすでに3回も住人が入れ替わっています。事故物件マップには載っていないんですけどね……。



お後がよろしいようで。



(OFFICE-SANGA 服田恵美子)