堅調に推移するアジアのハイイールド社債

写真拡大

2012年のアジアの金融市場では、欧州債務問題の深刻化や、世界経済の牽引役として注目される米国および中国の景気減速に対する懸念の強まりなどが重石となり、株式市場が上値の重たい展開となる一方で、ハイイールド社債の好調な推移が目立っています。

一般に、ハイイールド社債は、投資適格債券に比べて信用リスクが相対的に高い反面、その見返りとして利回りが高くなっています。

また、企業が発行する債券であるため、景気動向や業績の影響を受け、国債など信用力が高い債券に比べて値動きが大きくなる傾向があります。

こうした特性から、投資家のリスク回避姿勢が強まる局面では、株式同様に売られやすい一方で、相対的に高い利回りが価格を支え、株式と比較すると下値に対する抵抗が強い傾向にあります。

足元でアジアのハイイールド社債が好調な背景として、国債などに比べ、相対的に高い利回りが選好されていることが挙げられます。

加えて、世界的に金利が低下していることも追い風になっていると考えられます。

社債の格付は、個別企業の財務状況だけでなく、国の格付からも影響を受けるため、欧米などの先進国と比較して格付の低い国が多いアジアでは、企業の財務状況が良好でも低めに格付される傾向があると考えられます。

アジアでは、財政の健全化の進展に加え、今後も高い経済成長が予想されていることなどを受け、国の格付が改善するにつれ、企業の格付の改善とそれに伴なう債券価格の上昇も期待されます。

このように、金利収入や格付改善による値上がり期待という債券の要素と、景気動向や業績に影響を受けるという株式的要素を合わせ持つハイイールド社債は、今後も魅力的な投資対象として注目を集めるものとみられます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年9月14日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

→「楽読」