ローマのズデネク・ゼーマン監督はいつも主役だ。『セッテ』のインタビューの中で、同監督は非常に強烈な発言を残している。イタリアサッカー連盟(FIGC)のジャンカルロ・アベーテ会長について、「彼は私の敵じゃない。カルチョの敵だ」と話したのだ。

ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督に関する発言で舌戦を繰り広げたゼーマン監督だが、今度はFIGC会長に向けて指をさしている。敵とディナーをともにすることはあるか、例えばアベーテ会長とはどうかと質問されると、ゼーマン監督は「もちろんさ。アベーテは私の敵ではない。彼はカルチョの敵だ」と答えたのである。

一方で、ゼーマン監督は自身のサッカー哲学について、「努力と真面目さ」を重視しなければいけないとコメント。スキャンダルに見舞われたカルチョの環境については、「いくらか良くなっている。だが、納得してそうしているというより、見つかるのが怖くてやっているのではないかと恐れているよ。もっとポジティブな模範が必要だ」と語った。

サッカーは「シンプルなものでなければならない」というゼーマン監督は、再び体制における“政治”について言及し、「ピッチの外ではなく、ピッチの上で優れていることを示し、勝たなければいけない」と続けている。

一方、かつてインテル招へいの可能性があったことについて言及したマッシモ・モラッティ会長については、「多くの言葉があるが、良い仕事をする条件があるかを見てみる必要がある。それは、獲得すべき選手のことを言っているのではない」とコメント。また、サッカークラブの株式上場についても、ゼーマン監督は「すべきでない。結果は私が正しいことを示している。サッカーは経済や政治の外にあるべきだ」と苦言を呈した。

なお、12日夜、ゼーマン監督は『ANSA』で、「私の発言は、FIGC会長個人に対するものではなく、改正の重要な機会を近年失ってきたサッカー界のシステム全般に対するものだ」と強調している。