なんと『日本IBM』の元トップが女子大生のスカート内を盗撮した事件が発覚した。
 都迷惑条例違反容疑で警視庁の取り調べを受けたのは、同社最高顧問の大歳卓麻氏(63)。8月22日朝8時頃、JR四谷駅の上りエスカレーターで上智大学1年生(18)のスカート内を盗撮。通行人が通報して四谷署員に連行されたのである。

 社会部記者がこう話す。
 「連行された交番で警官が大歳の『ipоd nanо』(録画機能付きプレーヤー)を再生すると、スカート内の盗撮動画が残されていた。これが証拠となり、大歳は『盗撮に興味があった』と自白したのです」

 ただしその後、四谷署員たちが舌を巻いたのは、同氏の経歴だ。
 東大工学部卒の大歳氏は、'99年に日本IBMの社長に就任。会長職を経て今年最高顧問に就任し、明治安田生命保険、花王、TOTO、カルビーなどの社外取締役をも務めていたのである。
 また、大歳氏は経済同友会にも加入。総務省の情報通信審議会会長も務めており、まさに立志伝中の人物だったのだ。そのためか、四谷署は逮捕も拘留もしない異例の対応ぶり。当日は弁護士が自宅へ連れ帰り、結局、在宅で書類送検されるのみだったのである。

 もっとも、同氏にはいまだに余罪も疑われている。犯行に使用された『ipоd』や自宅、会社のパソコンには「他の盗撮画像や動画は一切なかった」(捜査関係者)ものの、その行動には不可解な点が多いのだ。社会部記者が続ける。
 「大歳は運転手つきの社用車で東京・中央区の本社まで通勤していたが、よく車を断り、当日も関係のない事件現場をうろついていた。しかも、界隈はお嬢様学校の密集地域。マニアの間で『四谷階段』と呼ばれる“盗撮のメッカ”だったため、常習犯だった可能性も否めないのです」

 実際、現場周辺は上智大学以外にも雙葉学園や麹町学園、千代田学園などがあり、制服姿の女子中高生らが引きも切らない状況なのだ。ただ、この常習犯説に拍車をかけているのは、他の事情もあるようだ。
 別の社会部記者がこう語る。
 「拍車をかけているのは、社内での評判です。大歳氏は以前、社内にレズやゲイ、バイセクシャルを登用する委員会を設立し、評価されたことがある。これが原因でその後一部では、女装趣味や銀座のホステスとの関係が陰で噂されたことがあるのです。根も葉もない話でしょうが、社内では性に寛容、奔放な人物と見られていたのです」

 どちらにしても、わいせつ騒動を起こされては、IBM社員はたまったものではない。