鍾馗を尋ねて二千里ちょっと

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(猫に見送られて探索行はつづく)
鍾馗さんを追い求めて7年、その間歩いた距離は8,600km。
見つけた鍾馗さんは1万体を超え、出撃回数も500回を超えました。
深い意味のなかったブログタイトル「鍾馗を尋ねて三千里」も二千里を超えて少し欲がでてきています。

どこに行けば鍾馗さんがいるか、すべては手探りです。出かける前にはさんざん地図とにらめっこして
「きっと鍾馗さんが待っている」と信じて赴くのですが、時には大外れで徒労に終わることもあります。

鍾馗探訪に出かける方には逆の意味で参考になるかもしれないと思って、今回はそんな外れの探訪記のいくつかをあえて本邦初公開。今回はこの連載初、鍾馗が登場しません(^^;

トホホ その1 2009年10月 浜松〜豊橋 47km 見つけた鍾馗さん 2体

これまで、静岡県では浜名湖畔の新居町で1体確認していたのみ。愛知県でも豊橋周辺では鍾馗さんの数が目だって少なくなることがわかっています。苦戦は覚悟の上で、ほぼ旧東海道をたどる形で、鍾馗さんを探してみました。
浜松〜豊橋間は新幹線ではひと駅。
東京〜名古屋間に乗車しても、このあたりはちょうどお休みごろ。たいていはうとうとしている間に通り過ぎてしまいます。
でも歩くと結構な距離、朝7時から夕方17時まで10時間歩き詰めでした。

街道周辺に点在する寺院やその周辺の集落にも寄り道したのですが、まったくの空振り。静岡県内では1体も見つけることができず、愛知県に入ってから量産品を2体確認したにとどまりました。

こういうときは「骨折り損のくたびれ儲け」とは思わず、「たくさん歩いて気持ちよかった。ビールがうまいぞ!」と自分に言い聞かせるようにしています。


新居宿の銭湯 みどり湯 鍾馗さんがみつからない時はまぁやぁさんの領域に浮気していたり。


二川宿の町並み 宿場の雰囲気を残す建物が結構残されているが、屋根瓦はいたってシンプルで飾り気がない。


トホホ その2 2011年5月 伊吹山麓 37km 見つけた鍾馗さん 0体



滋賀県の湖東地域は鍾馗さんの宝庫です。

湖国滋賀の鍾馗はひと味違う

ところがそれも彦根あたりまでで、それより北では鍾馗さんの姿がぱったりと途絶えてしまいます。
とはいうものの、このあたりの地図を眺めていると、いかにも歴史があって、古い佇まいを残していそうな集落があちこちに点在していて、旅心を誘います。新緑の季節に伊吹山の麓の集落を訪ね歩きました。

草木の緑がまぶしい好天の下、2ダースほどの集落を縫い歩いたのですが、成果はゼロ・・・
でも本当に景色はきれいでした。


伊吹山 滋賀県の最高峰。この日は一日中この山を眺めて過ごした。


米原市伊吹 とっても雰囲気があって、鍾馗さんも隠れていそうなのだが・・


伊吹集落の住宅案内板  とっても興味深い。理由はブログ「鍾馗を尋ねて三千里」でどうぞ。


トホホ その3 2012年4月 屋代〜須坂 37km 見つけた鍾馗さん 1体

長野県を旅していると、とても趣のある重厚な古民家をあちこちで眼にし、いかにも鍾馗さんが潜んでいそうな雰囲気を漂わせています。
また、松本盆地では最近、続々と鍾馗さんが見つかっていることは以前にご紹介しました。

青空と山々に抱かれて(続) 〜信州鍾馗地図が塗り替えられた〜

ひと山越えた隣の千曲川沿いにも鍾馗さんがまだまだいるのではないかと予想して、屋代(千曲市)から須坂まで、千曲川に沿った街道を歩いてみました。

このルートに添って、長野電鉄屋代線が屋代駅から須坂駅まで伸びています、というか伸びていました。
行くまで知らなかったのですが、歩いた一か月ほど前に廃線になっていたのです。
歩きながら何度も踏み切りを渡ったのですが、


ブルーシートを被せられた遮断機からはポールが取り外され、線路にはロープが張られていました。
ここを電車が走ることはもうありません。


信濃川田駅には電車が放置?されていました。まだ動かなくなってひと月足らずなのですが、どことなく荒廃が忍び寄っています。

こうした寂しい景色もありますが、季節は春花盛り。


手前は広大な千曲川の河川敷、後ろは飯縄山と残雪の高妻山(だと思う)


果樹園の花が一斉に咲いていました(左上から時計回りに モモ、スモモ、リンゴ、ナシ  たぶん)

この日、見つかったのは期待に反して量産品が1体のみ。鍾馗探索としてはまったくの外れですがそういう日にもみちくさの楽しみがあるものです。
いや、これは負け惜しみではなく。