リブロ池袋本店コミュニティ・カレッジで行われた、『社会を変えるには』(講談社現代新書)刊行記念の小熊英二さん講演会、「〈社会を変える〉ということ」に行ってまいりました!

 毎週金曜日に首相官邸前で行われている脱原発デモ。参加者は、主催者発表で20万人とも言われます。デモという運動は社会を変えるのか、自分はどのようにコミットするべきか、他にどんな方法があるのか......そんなことを考えていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。
 
 『社会を変えるには』は、「社会を変えるとはそもそもどういうことか」という問いとともに社会運動や民主主義の歴史をさかのぼる、なんと500ページを超える新書です。脱原発デモにも積極的に関わっておられる小熊さんが、この大部を著された今、何を語られるのか、聞き逃すわけにはまいりません!

 この日のご講演は、3月11日震災当日のご自宅の様子や、その後5歳の娘さんを連れて京都のご友人の家に滞在された期間の出来事など、震災直後のご自身の生活にまつわる話題から展開されました。

 そして、京都から東京へ戻られたあと、4月11日に高円寺で行われた脱原発デモに参加された際に大きなインパクトを受けたこと、また時期を同じくして、東北にゆかりのある研究者である山内明美さんや赤坂憲雄さんと交流されたことなどが、震災後のコースを決める契機であったことが語られます。「学者にできることは研究をすることだから、我々の知恵を結集して東北や被災地のことを研究し、書いていこう」と、勉強会を始められたことが回想されました。(『「東北」再生−その土地をはじまりの場所へ』(イースト・プレス)、『「辺境」からはじまる―東京/東北論―』(明石書店)として出版されています)
 
 『社会を変えるには』は、考える材料を与えてくれる出発点であり、読んだあとに何を考え、どう行動するかは自分次第です。ちなみに筆者は、第7章での社会運動の諸理論を読んで、「資源動員論」や「フレーミング」は、自分自身の日常生活や会社での交渉にも応用できそう!と思い、実践してみようと考えています。

 本書を読んで、あなたはどう行動されますか?(S)



『社会を変えるには (講談社現代新書)』
 著者:小熊 英二
 出版社:講談社
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