今、ソーシャルメディアで主流のものは「Facebook」や「Twitter」であろう。それらはビジネスにも活用されることが多く、今やソーシャルメディアは商売に欠かせないものとなった。
 しかし、少し前までは「ブログ」がウェブでの情報発信の手段だったことを忘れてはいないだろうか? では、今、「ブログ」はすたれてしまったのか? そうではない。『Amebaブログで売上を10倍にする技術!』(和久井海十/著、秀和システム/刊)によると、今でも「ブログ」はビジネスを加速させるための装置として非常に有効であるという。

 しかも、ビジネスの活用という意味で、サイバーエージェントが提供するレンタルブログサービスの大手「アメーバブログ」を推する人も多い。それは一体なぜなのだろうか。著者の和久井さんにお話をうかがった。今回は後編をお届けする。
(新刊JP編集部)


■ビジネス活用、可能性のあるウェブサービスは?

―アメブロを使ってビジネスを加速させるために和久井さんが工夫されていることを教えてください。

「とにかく記事を書く際に分かりやすく、読みやすくすることです。そして、自分のブログの読者層をイメージして、その人たちと共感できることを意識することです。
ブログの読者が困っていそうな悩みを解決してあげるような記事を書くようにすると問い合わせが如実に増えていきます。読みやすくするには、たとえば色は3種類ぐらいにして、青文字はリンク、赤文字は強調というように分けて書いたり、一文をあまり長く書かないようにします。携帯電話で見てもらう人たちのことも考えながら記事を書くことも大切です。そして、写真をできるだけアップすることも読みやすい記事を書く秘訣と言えるでしょう」

―今、注目しているネットサービスはありますか?

「今注目しているのは『LINE』です。『LINE』は新しいサービスが出てきてfacebookに匹敵しつつあります。『LINE』は日本発のサービスです。今、中高生にものすごく人気があります。『LINE』はfacebookと同じタイムラインの構造で表示されます。ただ、基本的にスマホがベースで作られている点で、PC重視のfacebookとは異なります。
もうひとつは『Linked In』です。『Linked In』はビジネスに特化しているので、コミュニケーションというよりは、自分の職歴や履歴をプロフィールに出しておけば、後は放っておいても良いツールです。履歴書を開示しておいて、興味のある人がアプローチしてくるという仕組みです。ビジネスマンは『Linked In』はものすごくお勧めです。ただ、日本語ユーザーが少ないのが欠点かもしれません。英語がある程度使えたり、外資系の企業へのアプローチには有効です。個人事業主でも良いかもしれません。まだまだ小さいサービスですが、ビジネスツールとしてはこれからの可能性はものすごくあるので注目しています」

―和久井さんが初めてブログを書いたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

「まず最初にホームページを作ったのですが、問い合わせがまったく来ませんでした。
それをサポートをする仕組みに何か良いものがないか調べたところ、ブログなのではないかという結論になり、興味を持つようになりました。さらにいろいろな人に聞いてみると、ブログはビジネスにも効果があって有効だと勧められるようになり、はじめることにしました。
私も最初は問い合わせはありませんでした。当時は自分のやりたいことが何なのかも分かりませんでした。さらに自分の商売をどのようにブログで打ち出していけば良いのか戦略的に考えてもいませんでした。ブログのタイトルも何回か変わったりしました」

―本書をどのような方々に読んで欲しいとお考えですか?

「この本はアメブロをビジネスにどう展開すれば良いのか書かれています。広い分野で活用できることでしょう。
具体的に申し上げますと、美容室やエステ、フェイシャルエステ、ネイルサロン、ヘッドスパといったサロンを経営されている方々、特に女性を相手にしている業種の場合は、多くの方がアメブロをやっています。
また、鍼治療、整体、カイロプラクティックという施術されている方々もブログを書くことで売上が伸びてものすごく喜ばれています。
飲食店の経営者、店長、スタッフにもぜひ読んでいただきたいです。
そして、税理士、行政書士、司法書士、社労士、建築士、中小企業診断士といった士業の方々にも役に立つことでしょう。士業を営む方は、営業があまり得意ではないと聞きます。営業が得意ではないというか、少人数でやっているのでしたくてもできない現実があります。クチコミで紹介してもらうのが良いと思っているのですが、なかなかクチコミや紹介も難しい。そこで、ネット上でクチコミを起こすためにも、自分の情報をブログを使って開示していくことが大切です。
コンサルタント業にも有効です。一言でコンサルタントと表現しても、経営コンサルタント、営業コンサルタント、開運コンサルタント等たくさんの種類の方がいますが、それぞれのジャンルでアメブロは使えると思います。この本にはソーシャルメディアのコンサルタントの方を紹介させていただきましたが、さすがにブログをうまく使いこなしていらっしゃいます。インタビューを読んでいただければ参考になるに違いありません。
ご自分をブランディングする点で、個人事業主や起業を考えている方にもこの本は有効なはずです。まず自分自身を知ってもらうということです。
さらにいえば、サラリーマンで副業していて、将来自分が起業してそれが収入として生活の糧になればいいなと思っている人もアメブロはかなり使えるツールです。本業以外に自分で展開しようとしている方にお勧めです」

―読者の皆様にメッセージをお願い致します。

「「今更なんでブログなんだ?」と思うかもしれません。2011年はTwitter、2012年はFacebookがブームです。その次に来るのはなんだということでピンタレストだLinkedInだと関連書籍が出てきています。
ソーシャルメディアのブームはmixiにはじまってブログになり、Twitterが来てfacebookに移り変わってきました。ビジネスブログをやっているような人たちは、ビジネスに結びつくと思ってそれぞれやってみたと思います。しかし、どれも違ったと首を傾げたのではないでしょうか。特に最近ブームのTwitterやfacebookは顕著です。アメリカの文化ということでTwitterをやったけど違った。実名主義のfacebookがこれからの主流だと言われてやってみたけれど、ビジネスには直結できない。結局毎日何を食べたか写真をアップして「いいね」ボタンを押してもらってもビジネスにはつながっているかというとよく分からない。
ブームに乗ることも大事かもしれませんが、本当に自分のビジネスを拡大して多くの人に知ってもらうには、結局ブログだというところに再び戻るのが正解だというのが私の結論です。本当はどのソーシャルメディアがビジネスに使えるのか。現実をよく見極めていただきたい思います。
アメブロはものすごく便利だし、アメブロがそれだけ多くの人たちに見られている。どうせ仕事をするのだったら、やはりたくさんの人たちがいる中でやった方が良いわけです。
ブログを改めて注目してもらって自分なりにやってみるだけではなくて、この本を使って早くビジネスが成功に導けるようなお手伝いをしたいと思うので、やってみてください」

(了)