阿部寛をはじめ、「濃い顔」の俳優を集めて撮影された映画『テルマエ・ロマエ』。今年上半期の邦画でナンバー1の興行成績を収めましたが、同名の原作コミックも累計800万部を突破する大ヒットを収めています。

 古代ローマで浴場の設計技師をしているルシウスが、ひょんなことからタイムスリップし、「平たい顔族」(われわれ日本人のこと)の銭湯を知ることに。大きな衝撃と感動をおぼえ、画期的な浴場をローマに建築していくという物語です。

 著者のヤマザキマリ氏は、10代で美術を学ぶためにイタリアへ渡り、日本の風呂文化を恋しく思っていたそうです。そして、古代ローマには浴場があったのに、今はなぜないのかと考えたことが、この作品誕生のきっかけとなりました。

 「湯につかる」という文化は、日本が誇るべきライフスタイル。ヨーロッパにも温泉はありますが、飲泉が主流で、湯に入る場合も体を休めてリラックスというよりは、温泉治療の意味合いが強いようです。

 映画『テルマエ・ロマエ』では、日本各地の名湯で撮影が行われました。伊香保温泉(群馬県)、那須温泉郷 北温泉(栃木県)、河津温泉郷 大滝温泉(静岡県)などです。私たちにとっては当たり前の温泉特有の風情や常識も、ローマ人シリウスにとっては驚き、感激することばかり。

 宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこの広報で、温泉ソムリエの笠原敦子さんによれば、「情緒ある町並みが残された温泉地は、映画やテレビドラマのロケ地としても人気があります。そんな作品の舞台になった温泉地は、映画やテレビドラマと同じ世界感を味わったり、思い出の場所が登場する作品を見て懐かしんだりと、他の温泉にない楽しみ方ができておすすめ」とのこと。

 『テルマエ・ロマエ』をはじめ、さまざまな映画・ドラマの主人公たちがつかった湯に出かけてみるのも楽しそうですね。

【関連リンク】
テレビ・映画のロケ地になった温泉地(ゆこゆこネット調べ)
http://www.yukoyuko.net/onsen_news/ranking/selection_120910.html



『テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)』
 著者:ヤマザキマリ
 出版社:エンターブレイン
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