明日9月11日のブラジルW杯最終予選・イラク戦のために、ジーコが敵将として来日してる。何か変な感じ。なんだかんだジーコはこれまでずっと日本サッカーと共に歩んでいた気がするから。


思えば、かつて「ジーコ、住友金属(現アントラーズ)に入団」のニュースが飛び込んできた時は、ひっくり返りそうになった。「えっ?なんでジーコが日本に来るの?しかも、なんで住友金属に?」腰が抜けるほどビックリしたもんだ。


Jリーグ設立前後あたりを振り返るに、日本サッカーがここまで躍進できた功労者を挙げるなら、パッと2人の名前が思い浮かぶ。カズとジーコ。日本をW杯に連れていくためにブラジルから帰国したカズ。そして、ジーコの日本サッカーへの貢献度は計り知れない。


かつての住友金属がJリーグへ加盟する際の条件のひとつに挙げられたのは、鹿島に屋根つきのサッカー専用スタジアムを作ることだった。当時、川淵氏から「(住友金属のJリーグ加盟は)99.9%無理」と諭された。100%無理と言うとかわいそうだから、と。すると「100%じゃないんですね」って言って残りの可能性に賭け、起死回生のスタジアム完成とJリーグ加盟にこぎつけたのは有名な話。


当時のジーコの住友金属への入団とあいまって、この神がかり的なエピソードは今でも心に刻まれている。鹿島アントラーズの歴史としてのみならず、Jリーグ、ひいては日本サッカーの伝説としてずっと記憶しておきたいもの。


2006年ドイツW杯の失策はあれど、相殺してもいいくらいの日本への貢献度。2006年の結果を頭ごなしに全否定しにくいのも、神様・ジーコたるゆえんか。


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おわり