景気悪化や税収アップ……。どうやったらお金は増えるの?




どんなにがんばっていても、なかなか給料は増えないもの。なのに税収はアップし、手取り収入は減る一方です。そんな時代だからこそ、賢く投資でお金を育てたいですね。低金利時代のいま、預金以外の手段として、初心者も取り組みやすい投資とはどのようなものがあるのでしょうか。東洋大学経営学部の非常勤講師もされている、スキラージャパン・取締役副社長、ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太さんに、投資のアドバイスと注意しなければならないことを教わりました。



■5,000円でも投資は投資。まずは、とにかくやってみること!



――伊藤さんは、全国で金融について教えると同時に、ブログでも毎日分かりやすい情報を発信されています。まったく投資をしたことがない初心者は、まず、どうすればいいでしょうか?



「とにかく試してみることです。やってみなくてはわかりませんし、逆に言うと、やってみて、初めてわかることはいっぱいあります」(伊藤さん)



――株式、投資信託、MMFなどいろいろありますが、何を選べばいいでしょうか?



「投資初心者の方で、株式や債券などに興味がある方は、投資信託を買ってみるといいと思います。いまは500円から購入できたりもするのですよ。投資信託を、5,000円〜1万円くらい数種類買ってみてはどうでしょうか?」



投資信託とは、皆さんの資産を、資産運用の専門家が、代わりに運用してくれる仕組み。運用手数料はかかりますが、プロが運用するので株式よりは相対的にリスクが低いと言われています。ネット証券会社でも銀行の窓口でも購入可能な投資信託ですが、その種類は数千本もあるそうです。



■絶対に分散投資。複数の種類を少しずつ買うことがポイント



――具体的には、どのような投資信託を買えばいいですか?



「投資信託には、国内株式、外国株式(先進国or新興国)、国内債券、外国債券など、いろいろあります。似たものを買うとリスクの軽減にはつながらない場合もありますので、異なる種類の投資信託を複数買ってみるのがポイントです。初めての方は、『ノーロード』という購入に手数料がかからないものを買うといいでしょう」



――投資は損をするかもしれませんし、まずは勉強しなくてもいいのでしょうか?



「生活の負担にならない範囲で、というのは重要です。けれども、買ってみると、主体的に経済を観察できるようになるになるという効果も見逃せません。自分が投資しているとなると、新聞ひとつにしても、自然と情報の吸収率がアップします。まずは、投資信託を購入して、3カ月間、経済の勉強をしましょう。その後、予算に応じて、株式などもチャレンジすればいいと思います」



■投資をすることがすべての人にベストとは言えない



――金融資産のうち、どのくらいの割合を投資に当てるのがオススメですか?



「一般的は、2〜3割でしょうか。ただ、個人の性格、年収、家族状況などによります。個別に相談いただかないとわかりません。場合によっては、大きく損をしてもやり直しがしやすい若い人は5〜6割でもいいかもしれませんね」



――投資に当たって何か注意点はありますか?



「万人に当てはまる資産計画はありません。必ずしも投資がおすすめではない場合もあります。



例えば、投資で借金を返すというのは間違いです。借金がある人はまず返済することを考えてください。また、いままで貯蓄する習慣がなかった人は、『積み立て定期預金』など、毎月決まった金額が自動的に積み立てられる貯金から始めてみるのもいいでしょう。自動的にお金が積み立てられるので、無駄遣いが防止できます。」



投資に興味のある方は、まずは専門家に相談したほうが安心ですね。自分に合った投資方法を見極めて、賢くお金を育ててみては?



伊藤亮太。スキラージャパン株式会社取締役副社長、ファイナンシャルプランナー(CFP)、東洋大学経営学部非常勤講師。著書『図解金融入門 基本と常識』(西東社、2011年)、『ゼロからわかる金融入門』(西東社、2009年)、ほか多数。



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(OFFICE-SANGA 臼村さおり)