「ワンピース」サンジの喫煙シーンに衛生署ダメ出し

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(台北 8日 中央社)日本の人気アニメ「ワンピース」で2分に1度喫煙シーンが現れることから、衛生署では児童に与える影響を考え、喫煙イメージを強調する番組についての視聴等級(鑑賞年齢の表示)や放映時間を見直し、関連規定の修正を行うよう国家通信委員会に通知した。

衛生署国民健康局が7日発表した「テレビ番組や映画における喫煙シーンのモニタリング調査」によると、喫煙シーンが最も多いのが今、子どもたちに大人気の日本アニメ、「ワンピース」だ。

同番組では常にタバコをくわえている人物が登場、しかも2008年調査開始以来、1話につき5.33回から16.5回に増加。1話30分の間、2分おきに1回喫煙シーンが見せつけられていることになる。

同局によると、あるアメリカの研究では10〜14歳の少年少女で、映画で大量喫煙のシーンを目にした者はそうでない者より2年以内に喫煙を始める率が33〜49%多くなるという。

このため、以前は喫煙画面にモザイク処理を施していたが、作品の味わいを損なうとの指摘で現在ではコマーシャルの前後で警告文を表示する方式にかえた。しかし保護者の間からはその効果を疑問視する声が出ていた。

台湾では昔から喫煙の健康への悪影響が大変重視されており、2009年1月より駅やレストラン、オフィスビルなど公の場での喫煙は全面的に禁じられている。