読書感想文は「パチスロ雑誌」ありえない高校生の日常

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 日本の学生の学力低下や学力格差はかねてから指摘されてきた。
 生徒を毎年多くの生徒を一流大学に送り出す“上位校”もあれば、九九ができない、アルファベットが書けないといった生徒が入学してくる“下位校”もある。
 扶桑社の雑誌『SPA!』の人気特集を書籍化した『ド底辺高校生図鑑』(日本底辺教育調査会/著、扶桑社/刊)はそんな“下位校”の中でもさらに下、“ド底辺”の高校にスポットライトを当てている。
 本書によると、これらの学校では、思わずあ然とさせられる、ありえない学校生活が営まれているようだ。

■バイト先の建設現場からクレーン車で登校
 ド底辺高校は通学から普通ではない。
 遅刻などは当たり前、朝の占いの結果が悪いといって欠席してしまう生徒もいる。
 ここまではまだド底辺高校でなくてもいるかもしれないレベルだが、ド底辺高校はさらにぶっとんでいる。
 「深夜バイトの生徒は学校までたどり着けず、途中の休憩スペースのあるコンビニで朝食と仮眠を取ってますよ。前夜に(お酒を)飲み過ぎた生徒が商店街で行き倒れているなんてことも」(私立女性教師・38歳)
 「ウチは定時制だから働きながら、通学する生徒が多い。アメ車が欲しくて建築現場のバイトをガンガンやりながら通学する男子がいたんです。ところが、その男子は家に帰る時間がないからって、4tダンプやクレーン車で建築現場から学校に直行。道を塞いで、近隣から猛クレームですよ」(公立男性教師・32歳)
 常識では考えられないド底辺高校の通学風景である。

■読書感想文は「パチスロ雑誌」
 入学したての高校一年生に「中学のおさらい」として「ABCDEF……その次は?」という問題を出したところ、解答用紙に書かれた答えは「F……UCK!」だった。「本当は何だと思う?」と問いかけると、「Zっすか?」と返ってきた、と語るのは某私立高校の男性教師。
 偏差値30台のド底辺校では、アルファベットを順番に書けない、九九ができない、割り算は「見たことがある」レベルの生徒も珍しくない。前述の教師によると「標準レベルの高校の教科書を使うと1学期で9割が脱落してしまう」とか。
 ド底辺高校では、そういった生徒が単位を取得するための救済措置として「読書感想文」が課されることがある。しかし、そこでも生徒たちは教師が課題図書を指定しないとマンガや官能小説、はてはパチスロ雑誌の感想文を書いてくることも。
 「“ART”、”中段チェリー“とか未知の用語ばかりで、内容がまったくわからなかった」(公立男性教師・40歳)

■空き部室をラブホとして利用
 ド底辺高校の多くで蔓延しているのが、女子生徒の援助交際だ。
 これは学校外で行われるのかと思いきや、なんと校内の男子生徒を相手に行われることもあるのだという。
 「ウチの高校は体育会系の部活入部者がほぼゼロで、部室がガラガラ。だから運動部の部室を使ってるんですけど、この部室棟は『学内ラブホ』って呼ばれてます」(私立3年女子)
 この部室棟を使って、学内の童貞男子をターゲットに、通称「筆おろし部」の活動が行われているのだとか。先生が“客”でなくてよかった、というべきか…。

 本書にはまだまだド底辺高校生たちのエピソードが多く取り上げられているが、彼らの生態はにわかには信じがたいものばかり。
 驚き、呆れ、学校や保護者への怒り、またはあまりの“自由”さに思わず噴き出してしまうかもしれない。
 あなたはこの本にどんな感想を持つだろうか。
(新刊JP編集部)