再び株式市場に戻る「9月」となるか

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米国では、「5月に株を売れ(Sell in May and go away)」という相場格言があります。

これは、1月から5月にかけて株式相場が上昇し、6月から下げる傾向があるという経験則から導き出されたものです。

また、これに続けて、「But remember to come back in September」とあり、6月から9月にかけて株式相場は軟調なものの、9月頃には底値を迎える傾向があることから、その頃に再び市場に戻ってくることを忘れるな、としています。

こうした経験則などを説明する明確な根拠はありませんが、例えば6月から9月にかけては、その年の企業の業績を予想する上で注目される最初の決算が発表され、一旦出尽くし感が拡がりやすいことや、夏季休暇に伴ない市場参加者が減少すること、米国の投資信託の多くが決算を迎える10月にかけて節税対策を目的とした損失確定の売りが増加すること、などの季節性要因が背景にあると考えられています。

米国の格言を参考に、過去の先進国株式と新興国株式の月別騰落率(下図)をみると、株価は10月から5月にかけて上昇基調で推移した後、年央にかけて調整する傾向があり、格言と似たような経験則がみられています。

つまり、米国の格言は世界的な経験則としても捉えることができそうです。

なお、株価は、毎年このような動きになるとは限りませんが、経験則に注目する投資家が多いことを考えると、投資のタイミングを検討する上で、ひとつ参考になるものと考えられます。

2012年の株式相場は、欧州債務問題の深刻化に対する懸念の拡がりや、世界景気の減速懸念の強まりなどを背景に、春先以降、軟調な推移となっていますが、重要な金融・経済イベントが目白押しとなるこの9月を底にして、過去の経験則のように堅調な相場に転じていくことが期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年9月6日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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