この夏の補強の目玉であったクロアチア代表MFモドリッチの獲得に成功する一方、退団が有力視されていた元ブラジル代表MFカカが残留したことで、結果 的にプレーメーカーの層が非常に厚くなったレアル・マドリード。この序盤戦でのサポーターの心配事といえば、ドイツ代表MFエジルが存在感を失っているこ とだろう。

 実際、開幕から公式戦4試合連続でスタメン出場したものの、印象的なプレーを残せなかったエジルは、2日のグラナダ戦では加入後まだ1週間も経っていないモドリッチにトップ下の座を明け渡し、後半途中に同選手との交代で起用されるまでベンチで戦況を見守った。

 とはいえ、ドイツ紙『Bild』とのインタビューに応じたエジルは、激しいスタメン争いは当然との態度を示した。

「レアル・マドリードでは、いかなる選手も厳しいプレッシャーと競争に晒されている。今のトップチームにも少なくとも18人の選手がいる。11人だけでは ない。こういった状況には適応しなければならない。とはいえ、これはエジル、カカ、モドリッチといった話ではなく、レアル・マドリードというクラブそのも のなんだ」

 エジルはまた、低調なパフォーマンスを厳しく指摘する声に対しても平然と構えた。

「スペインは他の国よりもメディアの意見がかなり辛辣だ。だが、レアル・マドリードでプレーするなら、そういった厳しい批判には上手く対処しなければならない。それができないなら、このクラブでの成功はない」