あなたの家のブレーカーはすぐ落ちませんか?




個々の家庭で消費電力が上昇傾向にあります。何でも電化しよという傾向があるので当然の話なのですが、ここで問題になるのは電気容量です。電子レンジを使った途端ブレーカーが落ちる、なんてことも。対処方法は!?





■ブレーカーはよく落ちますか?



賃貸住宅の場合には、部屋数が多い物件以外では電気容量があまり大きくないことがほとんどです。1Kなどの物件では30Aがほとんどでしょうが、中にはワンルームで20Aといった物件もまだあります。電気器具を多く使用している場合に、20Aでは不安です。



ブレーカーが落ちる経験をした人はかなり多いと思われます。



■電気器具の使用W数を確認しましょう



家庭の配電盤には「30A」とか「40A」などと書かれています。基本的にはこれを超えないように電気器具を使わなければなりません。基本的にはというのは配電方式によって異なるからです。これについては後述します。



ワンルームなどの場合には表記のアンペア数が使用できる電力上限と考えていいです。自分に使用している電力がこの上限に達していないか計算する簡単な方法がありますので紹介します。



各電気器具に書かれている消費電力のW(ワット)数を全部足して100で割ってみましょう。例えば、エアコンを付けてノートパソコンを使っている場合。エアコンの消費電力が1200W、ノートパソコンが30Wだとすると。



合計1230W。100で割ると12.3になります。つまり12.3A(アンペア)。ここで1000Wのヘアドライヤー(ヘアドライヤーはとても電気を使います)を使うと、計2230W÷100で合計22.3Aとなり、20Aの電気量量しかないとブレーカーが落ちてしまいます。



もし自分の家のブレーカーが頻繁に落ちるという場合には、一度この計算をやってみることをお薦めします。



■対処方法は3つ 賃貸物件では配電盤を確認!



頻繁にブレーカーが落ちる場合には3つの方法があります。



1.同時に使う電力を考えてやりくりする

2.電源のバランスをとる

3.電源の容量を増やす



上記の例で言えば、エアコンとヘアドライヤーは同時に使わないようにするといった工夫が1に当たります。2ですが、実は配電方式によっては配電盤の種類が異なっていて、使用電力のバランスをとることでブレーカーを落ちないようにできます。



例えば「単相3線式200V」で配電されている40Aの場合には、計8,000Wまで使えます。ただし配線の変更が必要なので電気工事士さんに頼まなければいけません。3は電力会社に連絡して「アンペア数」を上げてもらう方法です。



この場合には電気の基本料金が上がります。また、建物の配電状況によっては上げられないこともあります。なので賃貸物件を借りる時には配電盤をよく見てみることをお薦めします。







(高橋モータース@dcp)