先人に学ぶ。あこがれの仕事につくための方法




あこがれの職業は、あこがれのままですか? 「あの仕事をしたいけど、ハードルが高くて……」と、ため息をついている方もいらっしゃるかもしれません。しかしそのままでは、やりたかった仕事は、夢で終わってしまいます。チャンスを切り開く方法がわかれば、いまよりもっとがんばれますよね。今回は、夢を実現した方たちに話をうかがいました。



■資格を取る・知識を深める



やりたい仕事をするために、資格の取得や専門知識を身につけなければならない場合も多いもの。しかし、働きながら学ぶための時間を捻出(ねんしゅつ)するのは、なかなか難しそうです。



実際に異業種・異業界への転職を成功させた方たちに、時間の作り方について尋ねてみました。



キネマ旬報社代表取締役を経て、現在は人材コンサルティングやコンテンツプロデュースを手がけている田中和彦さんは、元「週刊ビーイング」などの編集長。そんな多忙な方は時間についてどのように考えているのでしょうか。



「編集長として多忙な中でも、未来の自分に『時間の投資』を続けることによって、映画プロデューサーになる夢を実現させました。忙しくなると目の前のことだけに気を取られがちですが、時には長い時間軸で自分を見つめ直すことも必要だと思います」(田中さん)



続いて、現在日本語教師として活躍中のKさんにインタビューしました。Kさんの前職はフレックス制のゲーム会社。勤務しながらスクールで週2回、夜間授業を受けていたそうです。



「通い始めて2カ月後に仕事が忙しくなり、だんだん学校に行かなくなってしまって。でも授業料は前払い。せっかく少ない貯金を投資したのだし、ここで夢をあきらめてはいけないと再度一念発起して、土日をフル活用して通いつめ、無事卒業にこぎつけました」(Kさん)



目先のスケジュールに振り回されている「いまの自分」を基準とするのではなく、「こうありたい未来の自分」から逆算するつもりで計画を立てると良いかもしれません。



■人気業種別・中途採用動向



就職したい業種としては、総合商社、金融系、マスコミ系の人気が高いようです。新卒時には内定がもらえなかったけれど、できることなら転職したいと考えている方も多いのでは?



これらの業界に転職するにはどうすればいいのか、各業界の方たちに中途採用の現状についてうかがいました。



●総合商社(鉄鋼・金属商社・採用担当Uさん)



「当社の応募条件は大卒以上で、TOEIC800点以上、普通免許取得者であることです。以前は新卒採用のみでしたが、競争激化により、海外営業や当社が扱う資材の営業経験者を求めています。また、金融や財務、M&Aに精通した人も興味がありますね」



●金融系(S銀行・人事部Nさん)



「現在、銀行・証券・生保でのリテール営業経験者のキャリア採用を積極的に行っています。大卒または同等の知識があればOKです。



金融業界を目指すなら、TOEICのスコアアップや簿記、ファイナンシャルプランナーなどの資格をとっておくと有利でしょう。とくに外資系は新卒より中途採用がメインなので、スキルのある人は狙い目ではないでしょうか」



●マスコミ系(企画制作会社・Eさん)



「現在はアシスタントプロデューサーを募集中。社会人経験2年以上で、基本的なPCスキルがあり、ビジネスマナーが身に付いている方なら、業界未経験者でも可。プロデューサーへのキャリアアップ志望者は、なお歓迎です。



マスコミの仕事では、情報収集力や分析力、また高い言語力などが求められますが、発想力が命なので、他業界出身者であっても採用には柔軟ですね。まずは契約社員や嘱託社員といったスタンスでマスコミにかかわることも可能ですよ」



人気の業種でも、異業種から転職できる可能性は大いにあるようですね。会社との出会いは、「縁」によるところが多いですし、難関と呼ばれる企業でも、たまたま欠員が出たことによって就職できる人もいるとか。



また、アルバイトからはじめ、実力が認められて社員登用される人も、業界を問わず少なくないそうです。どれだけその仕事に就きたいか、その熱意も大切でしょう。



■異業種・異業界で認めてもらうために



現職と異なる企業や業界で認めてもらうためには、ビジネスセンスを日々磨く努力も必要です。いまの現場でスキルアップすることも、異業種への転職時に役に立つのではないでしょうか。



出版社の営業マンから社会福祉士に転身したMさんは、通信制の大学で福祉を学び、いまは施設で働いています。業界がまるで違うので、知識を吸収するのには四苦八苦したそうです。それでも、前職のキャリアをいかして日々活躍しています。



「顧客にせよ利用者さんにせよ、ニーズを把握してより良いサービスにつなげなければならないことに変わりはない。ですから、福祉業界に身を置いているいまも、出版社で得た『ニーズの探求と実現』のスキルは、役立っていますよ」(Mさん)



あこがれの仕事に就くためには、小さな努力を積み重ねることと、常にアンテナを張っていること。そしてあきらめないことが大事なのですね。そうすれば、チャンスはきっと訪れるはず。



さあ、あなたも、あこがれの仕事に向けて第一歩を踏み出してください。



(OFFICE-SANGA 百田カンナ)