「とても若いチームの最初の経験だ。すべてが新しく、たくさんの希望がある。一度の敗北はあり得ることだ。クラブや監督にとって、改善するための財産の一部だよ。ネガティブなことではあるが、役に立つことでもある」

インテルのマッシモ・モラッティ会長は3日、前日のローマ戦で敗れたことについて、このようにコメントした。だが、モラッティ会長は「期待に変わりはない。ただ、それを具体化する必要があるけどね」ともつけ加えている。

すぐに「具体化」させることが簡単ではないことは、モラッティ会長も分かっている。30日に行われたバスルイとのヨーロッパリーグ予選プレーオフ・セカンドレグがパフォーマンに響いたのだ。

「木曜に試合をして、それでチームのコンディションが難しくなるというのは、新たな経験の一つだと思う。どうやってチームがフレッシュな状態で日曜の試合に臨めるのか、それを研究する必要があるね。バスルイ戦は終わりのないバトルだった。思っていた以上に、我々はその影響を感じたんだ」

ローマ戦の敗因として、フィジカルよりメンタル面の影響が大きかったかと聞かれると、モラッティ会長はこのように答えている。

「メンタルも少し、疲労も少しだ。また、まだ一緒になって間もないということもあった。それ以外に問題があるかどうかは、監督が検討するよ」

最後に、ミランへ移籍したFWジャンパオロ・パッツィーニがハットトリックを記録したことについて、モラッティ会長は苛立つことなく、だが「もちろん、我々といたときに決めてくれたら、より良かったんだけどね」とコメントしている。

一方で、MFヴェスレイ・スナイデルは納得がいっていない。彼にとって、インテルは敗北に値しなかったのだ。同選手はオランダ代表キャンプで、次のように主張している。

「結果はうれしくないね。勝利に値したチームは、一つしかなかったからだ。でも、サッカーではこういうこともある。1−1のときに、僕らは僕らが1、2ゴールをリードすると思っていた。でも、彼らがゴールを決めたんだ。こういうレベルでああいう失点をしてはいけない。とにかく、問題はないよ。リーグ戦はまだ始まったところだ」

また、ローマ戦について、スナイデルはローマFWフランチェスコ・トッティに「彼はいつも素晴らしい選手だね。運動量は少ないけど、ボールを持てば必ず危険なんだ」と賛辞を送っている。