オズボーンは発想法の始祖

 優れたアイデアを出すための方法、つまり「発想法」として、人が最も親しんでいるのが「ブレインストーミング」でしょう(それの進化形としての「逆ブレインストーミング」は第35講「『超』日常からの発想〜無意識が意識を支配する!? 最良の発想・判断への禅、逆ブレインストーミングと山手線」で紹介した)。

 生産現場からアメリカ軍の中期計画立案まで、ありとあらゆるところで使われ、推奨されています。

 このブレインストーミング、誰が「つくった」か知っていますか? 発明者がいるのです。それが、アレックス・オズボーン(Alex Osborn、1888〜1966年)です。ジャーナリストを志した彼はカレッジ卒業後、晴れてBuffalo Times、そしてBuffalo Expressの新聞記者となりました。しかし数年を待たずしてクビになり、以降、職を転々とすることになります。

 そこで出会ったのが広告代理店の仕事でした。それは彼にとっての天職でした。

 1919年、彼は友人たちと広告代理店を立ち上げてBuffalo支店長となり、会社を支えます。1928年には大手広告代理店との合併を指揮して、BBDO(*1 )を創り上げその幹部となりました。40才のときでした。

 しかし、数年後(1938年)、世界大恐慌がBBDOを襲いました。多くのクライアントが消滅し、また人材も失いました。オズボーンはみずから大手クライアントを獲得することでこの危機を乗り切るとともに、人材の獲得や育成に力を注ぐようになりました。

 その広告代理店における人材育成の成果が「ブレインストーミング」であり「オズボーン・リスト」なのです。

*1 バッテン、バートン、ダスティン、オズボーンの頭文字をとった社名。現在BBDOは世界最大の広告・コミュニケーション会社オムニコムのグループ企業である。

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