携帯でキレイに写真を撮るためのコツ



新製品が発表されるたびに、どんどん機能や性能が向上している携帯電話のカメラ機能。中には本職のデジタルカメラと比較しても遜色(そんしょく)のないスペックのものもあります。しかしながら、やはり携帯で写真をとるのはいろいろと難しく、すぐにブレてしまったり、暗く写ってしまったりしてしまいます。



そこで今回は、携帯電話のカメラでキレイに写真を撮るコツはなにか、プロカメラマンの小林伸さんに聞いてみました。



――まず携帯電話だと、撮影するときにすぐにブレてしまうのですが、ブレないコツはありますか?



基本的に、どんなに動かしていないつもりでもシャッターを押す時に身体は動いてしまいます。呼吸ででも動いてしまいますからね。明るい撮影条件であればシャッタースピードが速いのでブレづらくなりますが少しでも暗くなると簡単にブレるのでそのあたりを注意すればいいでしょう。



――撮影の瞬間に、呼吸を止めたりするのは有効ですか?



そうですね、撮影のときは息を止めた方がいいですね。というよりそれが基本です(笑)。



――次に、それなりに明るい場所で撮影したのに、なぜか暗く写ってしまう場合があるのですが、これはどうすればいいですか?



カメラの機能によってだいぶ差はありますが、撮影対象の明るさを測る露出計は、白い物の表面を測ると実際より明るく計測してしまいます。そのため、露出補正で明るい場所なのにグレーっぽく写ってしまいます。逆に黒い物の表面で測ると、実際より暗く測れてしまい明るくに映りがちになります。



――なるほど。この場合はどうすればいいのでしょうか?



携帯のカメラでも露出補正機能はついていますので、白い被写体はプラス補正に、黒い被写体はマイナス補正するのが正しい対処ですね。



――明るい部分が白く発光しているみたいになってしまう場合もこの対処法でいいのでしょうか?



おそらく、撮像板(ccdやcmos)のダイナミックレンジの白を表現できるピークを越えてしまって白い部分がちゃんと写っていないのだと思います。この場合も露出補正しましょう。



――逆に夜や暗い場所でも上手に撮るコツはありますか?



暗い場所ではできるだけ撮影感度を上げて撮りたいのですが、携帯に内蔵されたカメラ機能ではかなり辛い条件になります。対象が人物なら少しでも明るさがある場所に移動してもらったほうが安全ですね。また、対象が夜景であれば撮影モードを夜景モードに。



パーティー会場や間接光だらけの店内などでは撮影モードをパーティーモードや高感度モードなどにするといいでしょう。



――モードの使い分けが大事なんですね。次に携帯で写真を撮る際にあれば便利なアイテムはありますか?



携帯電話のカメラのレンズは、手の脂が着いていたりして汚れてしまうことが多いので、持ち運びしやすい大きさのレンズをふくためのクリーニングクロスなどを用意しておくといいでしょう。



――携帯電話用の三脚や、携帯用のワイドレンズなどはどうでしょうか?



携帯電話用の三脚アダプターは試したことがないので正確なところはわかりませんが、上手に撮影することを考えれば、ネジで締め付けられないものはあまりあてにしないほうがいいとは思います。ワイドアダプターなどもそうですが、あまり安物買いの銭失いにならないほうがいいかと……(笑)。



――あれこれ買うぐらいならデジカメを買うほうが安く上がりそうですね(笑)。



以上、携帯電話のカメラでキレイに写真を撮るコツでした! 普通に撮影しているだけではあまり必要のないモード変更や露出補正ですが、「なんかうまく撮影できないな……」というときは少し手間をかけてみてはどうですか?



それだけで見違えるほどキレイな写真が撮影できるかもしれませんよ!



(貫井康徳@dcp)