関節はポキっと鳴らして良い?




肩がこって首に違和感があるときに、自分で首をひとひねり。ポキっ!と首からの音を鳴らして、違和感がすっきりした!…という経験はないでしょうか。すっきり感を得たくなると、その後も首を鳴らしそれが癖になりがちです。



考え事をしながら鳴らしたりと、無意識にポキっと鳴らしたりしていることも。鳴らさずにはいられなくなる人も多いですが、結論から言えば、ポキっと自分で鳴らすことは避けたほうが良い行為です。首に限らず、腰や指の関節などにもいえます。





ポキッと関節を鳴らすと、骨折するかもしれないという話を聞いたことがあるかもしれません。相当な無理をしなければ骨折をすることはありませんが、関節周囲の組織(関節包や靱帯(じんたい)など)を痛めてしまう恐れがあります。



ポキっと鳴らさない方が良い理由はそこにあります。首や腰の関節は、自分でひねりやすい角度が決まってきてしまうことも多く、毎回同じ部分に刺激が入りポキッと鳴ってしまうことで、靱帯(じんたい)が度々伸ばされその関節が不安定になってしまうかもしれないのです。



それにより、痛みを感じるようになることも。



そもそも関節のポキっという音は何なのか…、有力な説は、気泡よるものです。関節は関節包という組織で覆われ、その中は滑液が入っています。首をひねった際に、関節周囲で圧力の変化が起き、滑液から気泡が発生したときの音であると言われています。



関節をポキっと鳴らした後に、すっきり感が得られるのは少しの間だけ。しばらくすると、また鳴らしたくなるような感覚に戻ってしまいます。何度も関節を鳴らしていると、関節が太くなるというウワサもありますが、鳴ったときに靱帯(じんたい)などをいためることがあり、その修復過程において組織が肥厚するため関節が太くなります。







中には、動かすたびに自然と音が鳴る、という人もいます。この場合は仕方ないのですが、筋肉がほぐれたり、その部位の負担が減ったりすることで、音も鳴らなくなっていくケースがあります。



※音が鳴るかどうかだけでは、その部位の異常があるかを判断しかねますが。







(文/檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。