市街地では珍しく、地下のマグマが地表に近く、高温湯が湧き出るというこちらの温泉は、天満地獄とも呼ばれているそう。

新鮮な湯が豊富にあふれかえる、透明で清潔感のある温泉だ。

番台さんのもてなしも素晴らしく、初心者でも快く迎えてくれ、地域の人たちとコミュニケーションも楽しめる。

続いて紙屋温泉(かみやおんせん)。

いかにも別府らしい昭和レトロな情緒あふれる路地裏にあるこちらの温泉は、別府温泉の典型である土類泉と呼ばれる温泉で、飲泉もできることで有名。

熱い湯の洗礼を受けるが、これもまた楽しいもの。

続いて向かったのは、照湯(てるゆ)。

別府で一番古いといわれる、伝統ある湯船と石造りの洗い場が特徴の温泉だ。

数年前までは地元民のみが利用できる男女混浴湯であったが、リニューアル後に男女別となり、一般開放されるようになった。

クリアな湯に湯の花が浮遊する絶品湯。

湯上がりのサラサラした感覚も独特の名湯と呼ぶにふさわしい温泉だ。

そして最後に入湯したのが、東蓮田温泉(ひがしはすだおんせん)。

温泉+井戸水のコラボで、金気臭のある鮮度抜群の美肌湯だ。

ジモ泉(一般開放されていない地元組合員だけの共同湯)の雰囲気があり、昭和の息吹が残る情緒ある温泉だ。

地元の入浴客と挨拶を交わし、交流しながら別府温泉文化に浸ることができるのもうれしい。

最初はちょっと勇気がいるが、「こんにちは」とドアをあけて泉都・別府の奥深い湯にどっぷり浸かってほしい。

マイおけ持参で路地を散策すれば、宝の湯に出合えるはず。