その電話は、30日18時10分(現地時間)に届いた。マンチェスターに来ていたミランのアリエド・ブライダSD(スポーツディレクター)に、マンチェスター・シティが放出を認める連絡をしたのだ。こうして、ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督の下に、再び一線級の選手が加わった。MFナイジェル・デ・ヨングだ。

デ・ヨングはブライダSDとともにイタリアへ渡り、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と「ジャンニーノ」でディナーをともにした。同代表取締役は次のように話している。

「ボージャン(・クルキッチ)とデ・ヨングの加入で、アッレグリ監督は心配しなければならない。なぜなら、もう目標は3位ではないからだ。これで、この2年間のように、我々は勝つために戦わなければならない。直近の補強で、ミランはギャップを埋めた」

「国外から来たすべての選手たちの中で、現段階で最も重みのある名前の選手を手にしたのは、ミランだと思う。もちろん、無名の選手が(リオネル・)メッシになることもあるが、現時点ではデ・ヨング(が最もビッグネーム)だね」

デ・ヨングは、アッレグリ監督がずっと待ち望んでいたタイプの選手だ。マンCとの契約は2013年まで満了予定となっていた。マンCは800万ユーロ(約8億円)を求めていたが、ミランは350万〜400万ユーロ(約3億5000万〜4億円)で獲得を決めている。デ・ヨングとの契約は3年間だ。