まんだらけに聞いた、高額で取引されている昔のおもちゃたち!



戦前のセルロイド人形や100年近く前のブリキのおもちゃなど、コレクターによってウン十万円で取引されているおもちゃがありますが、それだけ古いのであれば貴重なのは当たり前な感じがしますよね。では私たちが小さいころに遊んでいたおもちゃたちは現在どれくらいの値段で取引されているのでしょうか?



今回は、昔の貴重なおもちゃなどの売買を行っている、株式会社まんだらけの広報・山本さんに、さまざまなおもちゃの取引金額を伺ってきました。



――私がちょうど30歳なのですが、私と同年代が子供のころに持っていたようなおもちゃではどういったものが高額で取引されていますか?



30歳くらいの方ですと、やはり『カードダス』が人気だったと思いますが、どうでしょうか?



――カードダスはハマりました! とくにSDガンダムのカードダスはおこづかいでもらった1000円札を全部10円玉に変えてデパートの一階でず〜っとハンドルを回していましたね。やはりカードダスは高値で取引されているんですか?



カード自体の価格は高いものだと10,000円近くしますが、そこまで劇的に高くはありません。やはり高額で取引されているものはもっとレアなアイテムでして、例えばこれは雑誌のコミックボンボンの読者プレゼントだったガンダムのカードダスと同じ柄のテレホンカードなのですが、このカードは26,250円で取引されています。







――26,250円!? そこそこいい値段がついているんですね(笑)。こうした雑誌プレゼントはやはり高額なんですか?



同じようなカードダス関連の読者プレゼントだとこちらが高額です。









これはSDガンダムのガンダムWシリーズなのですが、このカードが出たころはカードダスブームが終わっていまして、あまり持っている人が少ないんですね。



なので値段も63,000円と非常に高額です。



――63,000円ですか……値段が上がってきましたねぇ。次に私たち30歳前後より少し上の世代のおもちゃだと、どんなのが高額ですか?



少し上の世代ですよ、やはり『キン肉マン消しゴム』や『ゲーム&ウオッチ』でしょう!



――なじみがない世代なので「おー!」とは言えないですが、確かにブームだったようですね(笑)。



まずキン肉マン消しゴムですが、これは全部で30シリーズありまして、ブームになったのはシリーズの中ごろぐらいからなんです。ブームになるとそれだけ数が流通するのでそこまで価値はありません。よくて数千円です。



逆に人気のなかった最初とブームが終わった終盤のキン肉マン消しゴムが貴重なんです。



――流通数が少ないからこそレア物として扱われる訳ですもんね。



そうなんです。このキン肉マン消しゴムは、'90年代にテレビ放映された『キン肉マン キン肉星王位争奪編』というアニメのバージョンの『サタンクロス』という超人です。見ていただくとわかるように、パーツが離されていない状態のものでして、値段が73,000円です。









肌色が人気でして、これ以外の色になるとガクンと値段も下がりますね。



――ななまん……(笑)。



ただ、こちらのふたつの方が貴重でして、左側が126,000円で真ん中が84,000円です。実はこれ、キン肉マン消しゴムの偽物、いわゆるパチモノなんです。



――偽物なのにそんなに高額なのは、やはり数が少ないからなんですか?



それもあるんですが、偽物の方が本物よりも肉厚でボリュームがあって、さらに造形も偽物なのに本家と遜色(そんしょく)ない出来栄えなのです。その上、『募集超人』と呼ばれる読者が考えた超人たちを造形化しているので、マニアの評価が非常に高いんです。



――マニア心をくすぐるツボを心得ていたんですね。というより、キン肉マン消しゴムに偽物があった事に驚きました(笑)。



知らない人はまったく知らない世界ですからね(笑)。次に、任天堂が'80年代に発売した携帯ゲーム機の前身ともいえるゲーム&ウオッチです。これは2作目の『フラッグマン』というタイトルのゲーム&ウオッチですが、値段は箱と説明書つきで49,850円です。









――なかなかの値段ですねぇ。当時壊れるまで遊んでいた人が後悔しそうです(笑)。



同じゲーム&ウオッチのシリーズの中でも、クリスタルスクリーンという海外でしか手に入らなかったモデルがさらに貴重でして、液晶部分が透けているんです。これが78,750円です。









――そういうモデルがあると聞いたことはありましたが、実物を見たのは初めてです……う〜ん、本当にスケスケですね(笑)。もう見るからに貴重さがわかります。女性が遊んでいたようなおもちゃの中では、どういったものが貴重ですか?



女性ですと……この商品はどうでしょうか? これは美少女戦士セーラームーンに登場するセーラー戦士が変身時に使用する変身アイテムなのですが、ふたつセットのものが105,000円、単品のものがそれぞれ52,500円です。









――セーラームーンのおもちゃはどれも人気なのでしょうか?



セーラームーン自体、今でも非常に人気のあるコンテンツなのですが、特にこちら商品が高額な理由というのは、この変身グッズを使用するキャラクターが作品の後期に登場したということです。登場機会が少ないために、グッズもそこまで多くは流通しなかったんです。



――なるほど。そういうことなんですね!



男性向けの商品に話は戻るのですが、30代の男性読者ですとやはりビックリマンシールがはやった世代だと思うのですが、その系統の珍しいシール商品としてこのようなものがあります。









――一見ビックリマンシールのようですが、これは何でしょうか?

これはコレクターたちのトップアイテムのひとつでして、『オリオンズシール』と呼ばれるものです。正式にはヒーローシールという名称で、1980年代の後半にプロ野球球団のロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)の本拠地だった川崎球場で配られたものなんです。



――そういったシールがあることは聞いたことがありますが、これがそうなんですね! 実物を見たのは初めてです!



行かないともらえない上に、当時は配布の告知もなかったので現在では非常に貴重なものなんです。ビックリマンシールを知っている人は多いですけど、このオリオンズシールを知っている人はあまりいませんね。



――ちなみにこのシールのお値段はおいくらでしょうか?



この『スーパーオリオン・青プリズム版』の値段は945,000円です。



――貴重とはいえ、シールの値段がほぼ100万円ですか……。



やはり子供は冷蔵庫に貼(は)ったりして遊びますし、現在でもキレイな形で残っているのはまれですからね。貴重なひと品です。



――う〜ん、当時このシールを冷蔵庫に貼(は)って遊んでいたという人はひたすらに後悔でしょうね(笑)。ちょっと実家に帰った際にはキレイな形で残っている昔のおもちゃがないか探してみます!



そのときは『まんだらけ』にお持ちください(笑)。



――よろしくお願いします(笑)。



今回紹介したおもちゃたちは、限定グッズや応募者商品だったり、当時でもあまり手に入らなかった物が中心でしたが、当時普通に手に入ったおもちゃの中にも、高額で取引されているものも少なからずあるようです。もしかしたら、あなたが幼いころに遊んでいたおもちゃが、高額商品だったりするかもしれません。



いまも良い状態で残っているものがあれば、いくらぐらいで取引されているのか調べてみるのもいいかもしれませんね!



(貫井康徳@dcp)