「音楽地図」として可視化した詳細画面の表示例

写真拡大 (全7枚)

 産業技術総合研究所(情報技術研究部門)は29日、インターネット上にある楽曲の中身を自動解析できる“音楽理解技術”を開発したことを発表した。能動的音楽鑑賞サービス「Songle(ソングル)」として一般公開し、実証実験を開始する。

 この“音楽理解技術”は、楽曲の中身(サビ、ビート、メロディー、コード)を自動解析して「音楽地図」を表示する「可視化機能」と、代表的で盛り上がるサビなどへ自在にジャンプできる「サビ出し機能」などを備えたものとなっている。「Songle」では、「音楽地図」によって繰り返しなどのさまざまな観点に気付くことで楽曲に対する理解を深め、サビ出し機能によって興味のある個所を簡単に見つけて楽しみながら鑑賞できるという。さらに、自動解析の誤りをユーザーが自発的に訂正できるインターフェイスも提供する。楽曲の進行に合わせて解析結果をアニメーション表示するビジュアライザも使用できる。

 ユーザーがウェブサイト上で公開されている任意のポピュラー音楽の楽曲(MP3ファイル)を「Songle」に登録すると、楽曲構造(サビ区間と繰り返し区間)、ビート構造(拍と小節の先頭)、メロディー、コードの4つが自動解析されたうえで登録される。ユーザーが登録曲を選ぶと、自動解析結果をさまざまな形式で可視化した画面を見ながら、元のウェブサイト上にある楽曲をストリーミング再生して楽しむことができる。

 また楽曲中の興味のある個所を簡単に見つけて聴くことができるサビ出し機能を実現。通常の再生、停止ボタンだけでなく、楽曲構造に対応した「次・前のサビ区間の頭出し」「次・前の繰り返し区間の頭出し」ボタンが使用できる。「音楽地図」によって楽曲を聴く前に構造を把握でき、興味のある区間を直接クリックして再生するようなランダムアクセスが可能となった。その他、同一のコード進行をもつ複数の楽曲を聴き比べることができるコード進行検索機能も実現した。

 「Songle」は、専用サイトから利用できる他、小型プレイヤーを自分のホームページやブログなどの外部のウェブページ内に埋め込むことも可能。

 今後は、産業界と連携して実用化し、音楽情報検索や音楽推薦、音楽配信サービスなど、さまざまな応用に展開していく予定。


■関連リンク
【特集】産業技術総合研究所(産総研)
Songle