内外バランスの改善により経済基盤の強化をめざすトルコ

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世界的な景気減速懸念が拡がっているにもかかわらず、トルコの輸出が増加基調で推移しています。

輸出が堅調な背景には、中東での根強い需要に対して、トルコが輸出基地としての役割を果たしていることが挙げられます。

同国は、中東・欧州・アジアに隣接するという地理的優位性を強みとし、これまで外資系企業を積極的に誘致してきたことから、エネルギー分野や製造業を中心に、外資系企業が数多く進出してきています。

特に自動車産業は、古くから、世界的な自動車メーカーが国内企業などとの合弁会社によってトルコを生産拠点として活用しており、同国の主要産業の一つとなっています。

また、トルコでは、近年の高い経済成長を背景に、内需も力強さをみせており、その国内需要を取り込むべく、外資系企業も活発に参入しています。

しかしながら、同国は、エネルギーなどを輸入に頼っていることから、内需の強さが輸入の拡大につながり、結果的に、経常赤字の増加要因になるというジレンマに悩まされてきました。

そこで、経常赤字を相殺する役割を果たすと期待されるのが輸出の増加です。

足元では、景気過熱抑制のための金融引き締めなどもあり、輸入に減速感がみられる一方、堅調な輸出が追い風となり、経常赤字の改善につながっています。

なお、6月には、トルコ政府が投資優遇制度を公表しています。

これは、輸入依存度の高い中間財と最終財の国内生産促進や、国際競争力の強化が目的となっており、経常赤字の縮小を狙ったものとされています。

これにより、国内産業が強化され、これまでの輸入依存体質が改善に向かえば、内需、外需とも強固な経済基盤となり、同国の持続的な経済成長が期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年8月28日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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