氷を入れて飲む国もある!? 外国産ビールの豆知識




バーに行くと、外国産ビールがたくさん並んでいることもあります。飲んでみたいけれど、種類がありすぎてわからないですよね。そこで、それぞれの飲みごしや味の違いについて、世界各国のビール、ワイン、カクテルなどを取り揃えるグリーンプラザ新宿カフェ&バー リリカルの店長で、バーテンダー歴6年の武藤さんに教えてもらいました。



■定番外国産ビールはこの4種類



――現在、日本で飲まれているメジャーな外国産ビールは何ですか?



「オランダのハイネケンビール、メキシコのコロナビール、アメリカのバドワイザービール、アイルランドのギネスビールの4種類でしょうか」(武藤さん)



――たしかに、その4本はスーパーでも見かけます。それぞれの味わいや、どれが一番、飲みやすいか教えてください。



「すっきりした中にも濃厚さがあるハイネケン、発泡性が強く苦味のあるコロナ、さっぱりとしたバドワイザー、濃厚でコクがあるギネスビールと、それぞれ特徴のある味をしています。好みなのですが、ハイネケンが日本のビールに一番近いです」



■ビールを愛する国・ベルギーのこだわり



――外国産ビールならでは魅力を楽しめる、そんなビールはありますか?



「ベルギービールです。たとえば、ブラックチェリーを漬け込んだベル・ビュー クリーク、コリアンダーやオレンジピールの入ったアダムとイブなど、アロマも楽しめる個性的なビールが数多くあります。また、ベルギービールは、ビールだけではなくグラスにもこだわっているんですよ」



――具体的に教えていただけますか?



「ベルギーでは、ビールの香りや味を満喫するために、ビールによって異なる形状の専用グラスを使います。たとえば、香りを楽しみたいアダムとイブでは、ビールを飲むときに鼻がグラスの中にすっぽり入ることになる、『聖杯型』という飲み口の広いグラスを使います。



一方、ベル・ビュー クリークでは、『フルート型』という細長い形状のグラスを使います。なぜなら、人間は舌の中央で甘みを感じて、舌の両側で酸味を感じるので、フルート型のグラスを使えば、舌の中央だけでビールを味わえ、ブラックチェリーの酸味を感じにくなるのです。



かつてベルギーのバーでは、お客様がバーの専用グラスを持って帰らないように、靴を片方預かってからビールを提供したくらい、グラスが重要だったのですよ」



――なるほど、すごいこだわり方ですよね。ちなみに、ビールの苦味が苦手な方へのおすすめビールはありますか?



「ベルギーのヒューガルデン、ドイツのヴァイエンシュテファンなど、フルーティーな香りがする、小麦を使った白ビールがおすすめです」



■東南アジアでは、ビールには氷を入れるのが常識



ビールは欧米だけではなく、アジアにもあります。香りを楽しむためにそれほど冷やさないヨーロッパのビールに対し、東南アジアではビールを冷やす傾向にあり、特にタイやベトナムではビールに氷を入れるようです。タイで仕事をされている東山高志さんに話をお聞きしました。



「冷蔵庫が普及していなかったこともあり、タイやベトナムではビールに氷を入れるのが普通です。タイでは暑いので生ビールは普及してません。アサヒのスーパードライでさえ生ではありません」(東山さん)



すっかり氷ビールのファンになった東山さんは、mixiで「ビールに氷」コミュの管理人をされています。日本国産ビールでも、氷を入れるとおいしくなるそうですよ。



植物の香りは温度が高いほど揮発性(伝わる速度)が高く、私たちの嗅覚は湿度が高いほど敏感になります。気候やシーンに合わせて、いろいろな国のビール、そして、いろいろな飲み方を楽しめたらいいですよね。もちろん、ヨーロッパ産ビールに氷を入れるのだって、アリかもしれません。



(OFFICE-SANGA 臼村さおり)