■2012J1第19節 札幌×名古屋 扇谷健司審判団評

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迎えた85分。
札幌のオウンゴールがオフサイドで取り消される。闘莉王がプレーに干渉したということだろうが、論点はそこではなく、闘莉王がオフサイドラインにいたかどうかも微妙だ。映像でも、良い角度のものがなく、白黒つけ辛いが、私の目にはかなりグレーに見えた。

さらに、90+2分の札幌の決勝ゴールはオフサイドに見えなくもない。真横からの映像がないので、なんともいえないが、ワンタッチあった時点が怪しい。当然、その異議を唱えた吉村に警告。

映像が分かり辛いため、なんともいえないが、オフサイドをめぐる判定は微妙だったように思える。良い映像があれば、黒になるリスクもあるが、白を証明するものにもなる。とはいえ、現在のJFAの姿勢では、白黒はっきりさせようとはしないだろうが。

◇FBRJ:石井紘人
コーチ・審判員の資格を持つ。サッカー批評 、週刊サッカーダイジェスト、 をはじめ、サッカー専門誌以外 にも寄稿する。Football weekly中学サッカー小僧 で連載を行い、サッカーレフェリーに特化したFootball Referee Journal を運営。著作にDVD『レフェリング 』。ツイッター: @FBRJ_JP にてサッカーや音楽、政治経済の情報をつぶやく。