(C)2012 Warner Bros. All Rights Reserved.
 スパイダーマン、アベンジャーズ、バットマン…次々と映画化され、世界を席巻するヒーローの物語。これらすべてのスーパーヒーローの原点である“スーパーマン”は、現在から遡ること74年前、1938年に誕生した。アメコミ出版社DCコミックスが発行した『アクションコミックス』創刊号に登場した“スーパーマン”は瞬く間に人気となり、これまでアニメ、ドラマ、リブートを含む映画化がされ、世界中の人々に長年愛されてきた。
 
 その世界最初のスーパーヒーローが、74年の歴史を覆す形で映画化。タイトルも一新、『マン・オブ・スティール』とし、劇場用ポスター第1弾が解禁となった。
 
 公開されたビジュアルでは、スーパーマンが身に纏うスーツがメインとなっているが、その胸に刻まれた“S”のマークのデザインは大幅に変更されていることがわかる。これまでの“青いタイツに赤いマント”で知られたイメージを一新する、ダークで斬新な姿をイメージさせる姿になっている。さらに、全身像もプロテクターのような立体的なビジュアルに変わった。

 これと同時に、いまだ明かされていない物語のヒントとなる、2種類の特報動画が公開された。



 今回公開された特報映像では、派手なアクションシーンはなく、“あのテーマ曲”も完全に封印。色調もダークで物静かなトーンになっている。また、驚くべきことに主人公クラーク・ケント(スーパーマン)は新聞記者ではなく、荒々しい海に繰り出す“漁師姿”で登場。放浪の旅の様子も描かれており、観る者に様々なストーリーを想起させる意味深な映像である。とはいえ、“超人”スーパーマンらしい飛行シーンも織り交ぜられており、ドラマだけではないアクション映画としても期待を感じさせる部分も見せている。

 どちちらも同じ映像ではあるが、それぞれ別のナレーションが挿入されているのも印象的。このナレーションを務めたのは、主人公の“実の父親”役ラッセル・クロウと、“地球での養父”役・ケビン・コスナー。実父ジョー=エルが語る映像では「お前は人々の希望になる」とヒーローとしての宿命を諭され、養父ジョナサン・ケントが語る映像では「お前は特別な存在だ。善と悪、どちらの道を選ぼうとも、お前は世界を変える」と、力の使い道は己で決断しなければならないという強いメッセージを含む内容である。

 主人公・スーパーマン(クラーク・ケント)役には『インモータルズ -神々の戦い-』のヘンリー・カヴィルを大抜擢。ヒロインの女性記者ロイス・レイン役には、3度アカデミー賞候補となったエイミー・アダムス、デイリー・プラネット社副編集長のペリー・ホワイト役には『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーンをキャスティング。さらに過去の“スーパーマン”シリーズでも強烈な印象を残した敵役、ゾッド将軍には『テイク・シェルター』の怪演でアカデミー賞ノミネート他、多数の映画賞を総なめにしたマイケル・シャノン等、一癖も二癖もある実力派キャストが勢ぞろいしている。

 本作の製作を担当したのは、世界的社会現象となった『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン。同じく脚本には『ダークナイト』シリーズのデイヴィッド・S・ゴイヤーが参加している。また圧倒的なビジュアルセンスで全世界を魅了した『ウォッチメン』『300<スリーハンドレッド>』のザック・スナイダーが監督を務める。キャスト、スタッフともにこれ以上ない布陣となり、圧倒的な重厚感とスケール、そして斬新な映像が両立した迫力ある“新たなスーパーマン”になるのは間違いない。

マン・オブ・スティール』は2013年夏、全国ロードショー

【MOVIE ENTER おすすめコンテンツ】
「編集部的映画批評」 - 編集部の視点でオススメ映画をピックアップ!
「オトナ女子映画部」 - 恋する“オトナ女子”がいま観ておきたい映画

MOVIE ENTERのTOPへ