■EURO2012準決勝 ポルトガル×スペイン ジュネイト・チャクル審判団評

カードが多いと「審判員が主役になった」と揶揄されるJリーグだが、その表現は正しいのだろうか。

2分、スペインのホールド。3分にも競り合い時に腕を相手にかけたピケのファウル。15分にもアルベロアのホールドをとり、直後にもロナウドへのトリップをしっかりとる。
一方で、19分のナニが倒れたシーンは、自分から倒れにいった感があり、ファウルを貰いにいったと判断してノーファウルに。
手のファウルをしっかりととる一方で、ファウルアピールしてプレーをやめるようなものはとらない。

26分、ラモスの手にボールが当たるが、アクシデンタル的なものでありハンドの適用はなし。
29分のナニのドリブルをアドバンテージとるのは難しい。だいぶ前に笛がなっており、それを聞いてスペイン選手がプレーをやめたため、ゆえにチャンスになっただけ。
40分、ドリブル突破を体で止めたセルヒオラモスに警告。45分、コエントランにおそらく異議で警告。

チャクル主審は非常に厳しい主審で、だからこそ宮本恒靖氏は「審判との愛称もある。(流れのなかで基準を見極めることも)大事ですね」という。

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◇FBRJ:石井紘人
コーチ・審判員の資格を持つ。サッカー批評 、週刊サッカーダイジェスト、 をはじめ、サッカー専門誌以外 にも寄稿する。Football weekly中学サッカー小僧 で連載を行い、サッカーレフェリーに特化したFootball Referee Journal を運営。著作にDVD『レフェリング 』。ツイッター: @FBRJ_JP にてサッカーや音楽、政治経済の情報をつぶやく。