オトナもハマる!?忙しくてもカンタンにできる自由研究




夏休みといえば「自由研究」。渋々取り組んだ方も多いと思いますが、オトナになってやってみると、好奇心がくすぐられて意外と楽しめるのではないでしょうか。そこで今回は、身近な材料でできる実験やモノ作りをご紹介します。はじめに、季刊誌「理科の探検(RikaTan)」編集長であり、法政大学教授の左巻健男(さまき・たけお)先生に、忙しい方でも気軽に楽しめる「食べ物実験」について教えていただきました。



■色の変化にビックリ!「カメレオン焼きそば」



まずは、食事を作るときに挑戦できるカンタンな実験を教わりました。その名も「カメレオン焼きそば」です。



「紫キャベツに含まれる色素『アントシアニン』が、めんに含まれるアルカリ性の『かん水』に反応して緑色に変化します。さらに酸性のレモン汁をかけると、ピンク色に変化するのです。ただし、『かん水』の量が少ないと変化しにくいです。



紫キャベツの代わりにカレー粉を入れれば、赤い焼きそばができますよ」(左巻先生)



<材料>

・中華めん(かん水入りのもの・1玉)

・紫キャベツ(ざく切りにしておく)

・レモン汁(少々)

・水(100ccくらい)



<手順>

1.フライパンに水を入れ、沸騰したら紫キャベツを入れ、煮る

2.煮汁が紫色になったら、めんを入れてほぐす→めんが緑色に!

3.さらに2にレモン汁を数滴たらす→めんがピンク色に!

4.塩・こしょうなどで味付けすれば、食べられます



酸性・アルカリ性の性質を利用した実験ですね。着色料を使用していないので、安心して食べられます。



■電気で作ろう!ホカホカおやつ「電気パン」



次はおやつタイムにぴったりな実験を教わりました。



「ホットケーキミックスに含まれる重そうが、水に溶けて電気を通すことで火が通ります。よって、たねの水分がなくなると電気が流れなくなるので、焼けすぎることもありません。



パンは、ステンレス板近く(1センチ程度)は切り取って食べてください。また、実験中はくれぐれも感電に注意してくださいね」



<材料>

・牛乳パック(深さ10cmくらいにカットしたもの)

・ステンレス板(2枚)

・ワニグチ付きコード

・ホットケーキミックスのたね(1人分)



<手順>

1.牛乳パックの内側に、向かい合うようにステンレス板をはめ込む。このとき、ステンレス板の上部を5mmほど外側に折り曲げると安定する。

2.1にホットケーキミックスのたねを流し入れる

3.ワニグチ付きコードをステンレス板に取り付け、電流を流す。約10分で完成!



実験を通して、ホットケーキミックスに「重そう」が入っていることや、その役割がわかります。火を使わないので手軽にできそうですね。



■中身が透けて見える!「ぷよぷよ卵」



最後は、休みの前に仕込んでおきたい実験を紹介します。



「酢の主成分である酢酸が、卵の殻(炭酸カルシウム)を溶かします。さらに水の中に入れておくと、薄い膜(卵殻膜)の内側に水分が『浸透』して卵が膨張し、大きくなりますよ」



<材料>

卵・酢







<手順>

1.コップに卵を入れ、卵が漬かるくらい酢を注ぐ

2.一晩たったら、新しい酢に交換する

3.触って殻が溶けていたら、傷をつけないように水で洗って白い膜をとり、完成。光にかざすと、黄身がぼんやり見える



なお、「理科の探検(RikaTan)」別冊8月号のテーマは、「丸ごと自由研究特集号」。42テーマの自由研究について紹介しているそうです。



■夏休みや連休を利用してチャレンジ!



自由研究といえば、「モノ作り」に取り組んだ方も多いはず。休みを利用してじっくり取り組みたい方向けに、IID 世田谷ものづくり学校の秋元友彦さんにもお話を伺いました。



「IIDのイベントなどで参加してくださっている『SOY+(ソイプラス)』では、ハンカチやエコバッグなどを豆乳とコーヒーで染めるワークショップを開いています。



生地に豆乳で絵や文字を描き、コーヒーで染めると、豆乳で描いた部分が焦げ茶色に浮かび上がるのです。ご家庭でもできますよ」(秋元さん)



白いTシャツを染めれば、世界に一つしかないオリジナルTシャツが完成! ちなみに、植物繊維はタンパク質をつけると色素を吸収しやすくなるため、豆乳で染まるのだそうです。



「人気なのは、『スノードーム美術館ワークショップ』。専用キットが必要となりますが、好きな写真やフィギュアなど(幅1cm以内のもの)を使ってオリジナルのスノードームが作れます」







恋人や家族へのプレゼントにしてもステキですね。なお「スノードーム美術館」は、日本スノードーム協会が運営する、世界で唯一、スノードームを常設している美術館。さまざまな珍しいスノードームを楽しむこともできます。



「また、都筑晶絵(つづき・あきえ)さんが講師を務める『製本ワークショップ』も人気です。本をアルバムにしたり、旅の思い出をコラージュしたりと、完成後の使い道を考えるのも楽しいですね」



ほかにも、IID 世田谷ものづくり学校では、さまざまなジャンルのクリエイターによるワークショップやイベントを開催しているそうです。



IID 世田谷ものづくり学校



http://setagaya-school.net/



科学やものづくりの楽しさを堪能するもよし、気分転換にやってみるのもよし。ぜひ挑戦してみてください!



(OFFICE-SANGA 百田カンナ)