前代未聞の大会8日前のPPVイベント・キャンセルを決定したダナ・ホワイト(写真はUFC148終了後の会見時のもの) (C) MMAPLANET

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23日(木・現地時間)、9月1日(土・同)に行われる予定だったUFC151「Jones vs Henderson」をキャンセルするという発表を行った。大会開催を9日後に控えた一大事だが、米国パシフィックタイムの午前11時から行われた発表前から、ダン・ヘンダーソン負傷という情報は業界内に巡っていた。

出場選手や関係者にも大きな衝撃を与えた今回の大会キャンセル劇、ここからはMMAPLANETの周囲を駆け巡った今回の経緯を米国パシフィックタイムで時系列で纏めてみたい。

【09:32】UFCよりオフィシャルリリースとして、午前11時よりダナ・ホワイトがスペシャルアナウンスを行うことを発表。

【11:00〜】UFC151のキャンセルをダナ・ホワイトが発表。ダン・ヘンダーソンの負傷により、チェール・ソネンが代役出場を了承したが、グレッグ・ジャクソンとジョン・ジョーンズが固辞し、その決定を糾弾。これより記者、ファイターらが同問題に関しツイッターで意見を述べ始める。

【11:27】UFCオフィシャルサイトが、同件のニュースをアップし、随時、情報がアップデートされる。

【12:45】同大会に出場予定の日本人ファイター&関係者へ、公式に大会キャンセルが伝わる。

【14:01】同大会で組まれていたウェルター級戦ジェイク・エレンバーガー×ジェイ・ヒエロン戦が、10月5日に行われることを確認。

【14:08】UFCが同件について、ダナ・ホワイト、チェール・ソネン、ダン・ヘンダーソンらのコメントとともにプレスリリースを配信。UFC151は中止され、UFC152でジョン・ジョーンズとリョート・マチダ戦が組まれる。

【14:23】UFCがメディアにダナ・ホワイトの発表の音声データを公開。

以上のような流れとなっているが、MMAにまつわる負傷、そしてイベント主催側とファイター側の見解の相違。メディアにもファンにも明らかになっていない事実もあるだろう。そのなかでUFCサイドとして、ジョーンズの王座剥奪などを行わなかったことは、この世界をコントロールすることができるパワーを持つ彼らが、MMAがスポーツとして存在するというラインを守っていることの証として捉えたい。

なお、同大会に出場予定だった水垣偉弥は、MMAPLANETの取材に、以下のようにその複雑な心境を吐露している。

水垣偉弥
「朝、8時頃に起きて携帯メールがたくさん入っていて大会が無くなったことを知りました。渡米を4日後に控え、減量も順調でもう水抜きをすれば良いだけになっていました。本当に最悪の朝って感じです。

収入という面でも試合が無くなることは痛いです。だから、ジョン・ジョーンズには代替マッチに応じてほしかったという気持ちもあります。ただ、ファイターとして、王者が意味のある試合をしたい。興業を成立させるために、この時期に対戦相手が変わった試合に応じたくない気持ちも理解できます。凄く難しいことですが、しょうがないです。

僕としては、すぐに試合が組まれることを願って、今も予定通り整体に行ってきたところです。気持ちを切らして、暴飲暴食などせずトレーニングを続けていきたいと思います」

水垣のように同大会での試合機会を逸したファイターはエレンバーガーやヒエロンのように随時、他大会に振り分けられるようだが、日本人ファイターは11月のマカオ大会に出場機会がずれ込む可能性は大いに考えられる。
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